自宅で食べるパンのクオリティにこだわる人が増えています。人気ベーカリーの棚に並んでいるようなクロワッサンやメロンパンが自宅で味わえると評判なのが冷凍パン。夏休みの朝食やおやつに、家族でパン職人気分を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ネットでも買えるフランスの冷凍食品店Picard(ピカール)や、日本でもお馴染みPasco(パスコ)の冷凍パンキットを実際につくって食べ比べをしてみました。
フランス産発酵バターが香る!ピカールのクロワッサンとパンオショコラ
今回買ってみたのは、ミニクロワッサンとミニパンオショコラ。フランス生まれの冷凍食品専門店、ピカールの人気商品です。
袋に成形された冷凍のパン生地が入っています。
●素材はすべてフランス産なのに、価格は驚くほどリーズナブル
小麦粉、砂糖などの素材も本場フランス産。卵も平飼い鶏に限定しているのに、10個入りで各¥627(税込)とリーズナブルな価格。
クロワッサンに使われているバターは、南西部シャラント県産のAOP認証発酵バターを24%配合しているこだわりの品です。
●180℃のオーブンで18分焼くだけ!忙しい朝にぴったり
つくり方はすごくシンプル。面倒な解凍もいらず、冷凍庫から取り出してそのまま焼くだけ。
家のオーブンを180℃に予熱して、オーブンシートを敷いた天板に並べます。
あとは、オーブンの中段で18分焼くだけ。10分くらい冷ましたら完成です。
一口かじった瞬間に、サクサクっといういい音と軽やかな歯ざわり、そしてバターの香ばしい香りが口のなかいっぱいに膨らみます。忙しい朝食シーンにもぴったりですね。
職人気分を楽しめる!L’Oven(ル・オーブン)の冷凍パン
パスコの家でつくれるパンキット「L’Oven(ル・オーブン)」からも冷凍パンが登場しています。
白パン6個、クロワッサン4個、メロンパン4個、アップルパイ4個分がセットになっていて、価格は1980円(税込)。
そのなかから、今回はメロンパンとアップルパイをつくってみました。
●ビスケット生地がサックサクのブリオッシュメロンパン
オーブンシートを敷いた天板の上に間隔をあけて生地を並べて、ふんわりラップをかけたら室温で約1時間解凍します。前日の夜から冷蔵庫で12時間かけて解凍しておく方法もあります。
解凍できたらラップを外して、オーブンの発酵機能を使って30℃で30分。さらに生地の表面を乾かすために室温で15分程度の発酵をさせます。
すると生地の大きさがもとの約1.5倍にまで膨らむんです。パン生地が生きているんだなぁと実感させられる瞬間です。
あとは170℃のオーブンで14分焼いたら、10cmの高さから天板を落としてパンにこもった熱い空気を抜いたら完成です。
成形ずみのメロンパンですが、生地を発酵していく過程で徐々に膨らんでいく様子を観察しながら、楽しく職人気分を楽しめます。外はサクサク、中はしっとりなメロンパン。焼きたては豊かな小麦粉の香りもたまりません!
●おやつに食べたい!青森産ふじりんごのパイ
アップルパイは、メロンパンと同じ要領で解凍したあと、ペティナイフで生地の折り返し部分の点線に沿って、切込みを入れます。
全卵の溶き卵液を表面にぬって190℃に予熱したオーブンで25分焼き上げます。
最後に、天板を落としてショックで熱い空気を抜いたらできあがり。
なかには糖漬けのとろんとしたふじりんごが包まれた本格アップルパイ。ティータイムの紅茶にもよく合いますよ。
家で手軽につくれる本格パン&スイーツ。いつものごはんに、夏休みのおやつに、ぜひ焼きたてを召し上がってみてください。
【朝岡真梨さん】
50か国200都市を超える海外旅行の経験をもとに各地のグルメや体験を紹介しているライター。国内の最新家電やモバイル機器に関する取材も多く、女性目線ならでは市場動向の分析が得意。料理と旅行についてのブログ「
遊んでばかりのスナフキン」が人気。夫婦そろって温泉ソムリエの資格を取得し、旅行と食事を楽しんでいる