暑い日が続く季節は、水道光熱費が高くついてしまうことを気にしてしまう人も多いのでは? でも、大丈夫! 毎日使うものだけに、おトクな方法を知れば節約効果はグンとアップします。今回は、熱がこもりがちなキッチンをムダなく使う方法を、電力・ガス比較サイト「エネチェンジ」監修のもと、節約アドバイザーの丸山晴美さんに教えてもらいました。
光熱費を節約したい!キッチンはどう使うのがおトク?
すべての画像を見る(全3枚)暑い季節は熱がこもりがちなキッチン。水道光熱費のムダをカットしつつ、できるだけ調理の時間を短縮できる方法はどっちなのでしょうか? 比べてみました。
●大きい鍋でゆでるvs小さい鍋でゆでる
【答え】鍋底が広いものを使うとおトク!お湯を沸かすときは、小さい鍋よりも大きい鍋の方が熱効率がよく、ガス代の節約になります。底面から炎がはみ出さないようにするのも大事なポイントで、小さい鍋をコンロにかけて炎がはみ出るほど強火で熱しても、ガス代が余計にかかって逆効果に。フライパン程度(底面24cm)の大きさの鍋を使って強火で沸かすのが、時間もガス代も効率よくカットできます(エネチェンジ調べ)
●鍋でゆでるvs電子レンジを使う
【答え】電気代だけですむ電子レンジの方がおトク!ホウレンソウ1束をゆでると仮定します。鍋でお湯を沸かしてゆでる場合、水道代に加え、水からお湯を沸かす時間とゆでている時間にガス代が3.2円ほどかかります。一方、電子レンジなら水道代は不要。電気代も1回0.8円ですみ、時間も大幅に短縮できます。電子レンジを使うことで、野菜に含まれるビタミンCなど水溶性の栄養素も逃さず料理に活用できるメリットも見逃せません(エネチェンジ調べ)
●冷蔵庫をギュウギュウにするvs冷蔵庫をスカスカにする
【答え】冷蔵庫はスカスカ、冷凍庫はギュウギュウがおトク!冷蔵庫に食品をつめ込みすぎると、庫内の冷気の循環が悪くなり、電気代がアップ。さらに、中にあるものが見えにくいため、あいている時間が長くなってその分の電気代も余分にかかります。冷蔵庫の中身を半分程度に減らすと、電気代は年間1182円の節約になるという調査も(エネチェンジ調べ)
冷蔵庫とは逆に、冷凍庫はギュウギュウづめにする方がおトク。扉をあけたとき、冷凍されているもの同士が保冷剤の役目を果たし、庫内温度の上昇を防いでくれます(丸山さん)
●食洗器vs手洗い
【答え】水で手洗い、食洗器、お湯で手洗いの順でおトク!食洗機1回の電気代は約21.06円、水道代は約2.8円で合計約23.86円。一方、お湯で手洗いした場合、水道代約18.9円+ガス代約28円がかかり、合計約46.9円と高くなります。お湯で洗うなら、食洗器を使った方がおトクに。ただしもっとも安いのは水で手洗いした場合で、水道代18.9円だけでOK。お湯を使わずに落とせるくらいの汚れなら、水で手洗いしても(エネチェンジ調べ)
●電気ポットvsやかんvs電気ケトル
【答え】沸かしたお湯を魔法ビンで保温がおトク!電気ポットで2Lのお湯を沸かして1日保温すると、電気代は約26.73円。電気ケトルは1Lのお湯を沸かすのに約3.38円かかります。一方、やかんで1Lのお湯を沸かす場合、かかるガス代は約2.22円と電子ケトルよりおトク。電気ケトルとやかんに電気ポットのような保温機能はないので、やかんでお湯を沸かし、魔法ビンなどに入れて保温するのがいちばんおトク!(エネチェンジ調べ)