ジメジメ到来とともに気配を感じる、目にするのもイヤ~な害虫たち。なかでもゴキブリ・コバエ・ダニは、家庭に出没しやすい憎きトップ3。この機会に一掃しちゃいましょう!
カビやダニの研究をしている小田尚幸博士に教えていただきました。
ゴキブリ・ダニ・コバエ…絶対に出合いたくない害虫を撃退!
●害虫は梅雨どきに活性化。家に入るのを防ぐより増やさない工夫を
「おうちによく現れるゴキブリ・コバエ・ダニは、冬眠することなく一年じゅう活動しています」とは、虫の生態に詳しい小田さん。梅雨どきによく見かけるようになるのは、温度も湿度も上がる時季から動きが活発になるからだそう。
「どの虫も発生源は外ですが、活発になるとエサを求め家の中に入ってくる頻度が上がるんです」
だから、今のうちからしっかり対策することが大切に。
「できれば侵入を防ぎたいですが、どうしても玄関などから入ってきてしまうもの。家の中で繁殖しないよう工夫する方が有効です」
虫ごとの撃退法を知り、快適に過ごしましょう!
●<ゴキブリ>キッチンの収納や、ベランダのプランター裏にひそむ!
【出没スポット】
・キッチン
・ベランダ・庭
・ゴミ箱
放置された食材などがエサ。ドアや窓から侵入し、キッチンの収納や、ベランダや庭のプランター裏など、暗くて狭い場所を好みます。
【撃退法】キッチン回りが危険地帯!巣になるプランターも徹底ケア「生ゴミの処理はもちろん、シンク下に置いた調味料や油は清潔に。液だれしているとそこで繁殖しかねません。枯れ葉がたまりやすいプランターの裏も隠れ家に最適なので、台などを上に置き空間をつくって」
スプレーや捕獲器といったゴキブリ駆除製品も効果的。
●<コバエ>食品の腐敗臭に反応。室内の観葉植物が発生源になることも!
【出没スポット】
・三角コーナー
・ゴミ箱
・鉢植え・観葉植物
庭や生垣、公園などあらゆる場所の土で発生するため、戸建てやマンションの低層階に頻出。エサとなる腐った食材に集まります。
【撃退法】生ゴミは腐らせる前に処分!植物もマメにチェックを「食品の腐敗臭(エタノール臭)に反応し入ってくるので、シンクの生ゴミはすぐ密封しゴミ箱へ。ゴミ箱もフタつきだと安心です」
また、室内の鉢植えや観葉植物が発生源になることも。処分が必要になることもあるので、掃除のたびに確認を。
●<ダニ>布団が大好き!マットは掃除機で吸うのが理想的
【出没スポット】
・布団
・ソファ
・カーペット
人間の汗やアカ、皮脂をエサとするので、布団やソファなど肌が触れるものに集まりやすい。大好物の小麦粉製品に潜むことも。
【撃退法】食べこぼしNG!洗えるものは丸洗いして掃除機で吸う習慣を「布団はダニの温床。週に1~2回はシーツを洗い、マットは掃除機で吸うのが理想的。天日干しでも増加を抑えることもできますが、掃除機がけも忘れずに」
お好み焼き粉やホットケーキミックスなどの小麦粉製品は、開封後必ず冷蔵庫で保管。
ほかにもいる!家のあちこちで増えている害虫の撃退法
●<カツオブシムシ>衣類の穴あきの原因!収納するときはしっかり防虫
衣類を食べる幼虫が、干していた洗濯物などについて侵入。
「長く収納する服には防虫剤を。ベッド下のホコリにも集まるのでマメに掃除して」
●<チャタテムシ>アレルギーを引き起こす前に本棚のホコリを掃除
カビやホコリを好み、本棚の上のホコリや古い本のシミに集まります。
「ハウスダストアレルギーの一因にもなるので、忘れずに掃除を!」