なにかと出費のかさむ年末も目前。節約のために自炊したいけれど、忙しくて外食が増えたり、お惣菜に頼りがちになってしまう人も多いのでは。
「自家製冷凍食品をつくっておくと、困ったときのもう一品やお弁当のおかずに大活躍。節約にも、時短にもなって便利ですよ」と教えてくれたのは、節約ブロガーの嘉藤和美さん。食べ盛りの男の子を抱えた5人家族でも1か月の食費が3万円以内、1食1人分60円台をキープしているという達人です。詳しく教えていただきました。
“自家製冷凍食品”のまとめづくりで、時短にも、節約にも
嘉藤さんは、特売肉が手に入ったときに、から揚げやハンバーグを多めにつくって冷凍。筑前煮、ヒジキ煮などと一緒に活用して、市販の冷凍食品代わりにしています。
「なにもないとき、お弁当のおかずに困ったときは、この自家製冷食の出番です」
●から揚げ
特売で手に入れた鶏胸肉はから揚げに。
「いつも3枚分をまとめてつくります。下味に溶き卵を入れるとふわっとした食感に」
●ハンバーグ
合いびき肉800gで、13個分つくって冷凍。
「小さめにつくると、少しずつ使え、お弁当やリメイク時の使い勝手がいいんです」
●煮物
煮物の冷凍ストックはアレンジ無限大!
「筑前煮はどんぶり物や春巻きの具にしたり、ヒジキ煮はかき揚げや卵焼きなどに。見た目が変わると、子どもも食べてくれます」
食べ飽きない!自家製冷食のアレンジ法
自家製冷食があれば、時間のないときも安心です。
「アレンジしながら使えば、残り物感やマンネリ感も気になりません」
●あんかけ丼
小鍋にしょうゆ、砂糖、酢、水溶き片栗粉を入れて火にかけ、ふつふつしたら、電子レンジで温めたから揚げを加えてからめる。ご飯にのせれば、でき上がり!
●焼きそばボロネーゼ
電子レンジで温めたハンバーグを細かくして炒め、ケチャップ、ウスターソース、顆粒洋風だしで調味。
「麺は1袋19円の焼きそば用。スパゲッティより節約になります」
●ヒジキ煮のヘルシーかき揚げ
ボウルに、電子レンジで解凍したヒジキ煮を入れ、小麦粉を少量加えて水で溶き、適量ずつまとめて揚げ焼きするだけ。しんなりした煮物がサクサクに変身! 冷凍とは思えない食感が楽しめます。
●和風中華丼
鍋に筑前煮を凍ったまま入れて火にかけ、片栗粉適量を入れ、とろみがついたらご飯にかけるだけ。和風の上品な味わいの中華丼になります。あんかけ焼きそばにするのもおすすめ。
夕飯などで残ったおかずも自家製冷食に!
食費を減らすには、食材をムダなく使いきることが大切。半端に残ったおかずたちも冷凍保存してしっかり食べきります。
夕飯などで少し残ったポテトサラダや野菜炒めなどのおかずは、アルミカップに入れて冷凍。お弁当に詰めやすくしておきます。
「使うときはそのままピザ用チーズをのせてオーブントースターで焼くだけで新しいおかずに変身します」