暑さや疲れに負けない体をつくるためにも、毎日の食事で野菜をたっぷりとることが大切です。
手間なく簡単にできておすすめなのが、野菜の「とろみ炒め」。なめらかな口当たりと香りのよさで、野菜がぐんと食べやすくなります。ゴマ油の風味が香ばしく、子どももパクパク食べてくれること間違いなし!
料理家の上田淳子さんに、おいしくつくるコツを教わりました。
子どもも野菜を食べてくれる。とろ~り香ばしい「とろみ炒め」
水分の多い葉野菜は、炒めてベチャッと食感が悪くなるよりも、蒸して火をとおした方が野菜のもち味を生かせます。
今回ご紹介するのは、蒸した野菜の甘味が絶品な八宝菜風のとろみ炒め。肉の下味はマスト! ショウガが効いているので、シンプルな塩味やしょうゆ味にアレンジするのもオススメです。
●八宝菜風とろみ炒め
すべての画像を見る(全6枚)【材料(4人分)】
・豚こま切れ肉 300g
・A[塩小さじ1/3 コショウ少し]
・チンゲンサイ 4株
・ゴマ油 大さじ1/2
・ショウガ(千切り) 小1かけ
・モヤシ 1袋
・B[水大さじ2 顆粒鶏ガラスープ大さじ1/2 片栗粉小さじ2]
【つくり方】
(1) 肉に下味をつける
豚肉は食べやすい大きさに切り、Aをもみ込む。チンゲンサイは長さを半分に切り、根元は縦6~8等分に切る。
(2) 肉を炒める
フライパンにゴマ油を強めの中火で熱する。(1)の豚肉を広げ入れ、さっと炒めて一度火を止める。
(3) 野菜を加えて蒸す
(2)にショウガ、(1)のチンゲンサイの根元、モヤシ、チンゲンサイの葉の順で重ね入れ、水1/3カップ(分量外)を回し入れる。フタをして強めの中火で熱し、3分ほど蒸して混ぜ合わせる。
(4) 合わせ調味料を加える
(3)に混ぜ合わせたBを加え、手早く混ぜてとろみをつける。
[1人分219kcal]
とろみ炒めは、じつは万能。ラーメンや焼きそば、ご飯と合わせるだけで、栄養もボリュームも満たしたワンプレートごはんがつくれるので、忙しいときや買い物に行けないときにも重宝します。
今回ご紹介した基本のとろみ炒めのつくり方を押さえれば、アレンジは無限に広がります。肉の種類を変える、合わせる野菜を変える、調味料を変える…。そんなアレンジアイデアで遊び、食卓をもっと楽しんでみてくださいね。