蒸し暑い日が続くと今まで以上に消耗してしまうもの。たっぷり野菜がとれる煮物料理で栄養補給して、夏バテを吹き飛ばしましょう!
食卓の定番・煮物は、じつは長時間煮なくても、だしをとらなくても、おいしく滋味深い味わいに仕上がるんです。料理家の上田淳子さんに、新発見だらけのおいしくつくるコツを教わりました。

煮物にだしは必要なし!ジャガイモは煮ころがして、葉物は缶づめで煮びたしに

ジャガイモは煮汁をしみ込ませようとすると、形や食感が悪くなるので、濃いめのタレとからめて食べるのがベストです!

●豚バラとジャガイモの甘辛煮

豚バラとジャガイモの甘辛煮
ホクホクで味がシミシミの煮物も短時間で!
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ホクホクのじゃがいもが、食欲をそそる一品。だしを加えないときは、豚はうま味の強いバラ肉を選び、量を多めに加えるのがポイントです。

【材料(4人分)




・豚バラ薄切り肉 250g

・ジャガイモ 4~5個

・タマネギ 1個

・サラダ油 小さじ1

・A[砂糖、しょうゆ各大さじ2 酒、みりん、水各大さじ3]

【つくり方】

(1) 豚肉は食べやすい長さに切る。ジャガイモは大きめのひと口大に切り、タマネギは8等分のくし形に切る。

(2) 鍋にサラダ油を中火で熱し、(1)のジャガイモ、タマネギを入れてさっと炒める。火を止めて(1)の豚肉を広げて重ね、Aを表記順に加える。再度中火で熱してフタをし、弱めの中火にして5分ほど煮る。

(3) フタを外して全体を混ぜ、再度フタをしてジャガイモに竹串がスッと通るまで5分ほど煮る(※煮汁が多ければ強めの中火で熱し、混ぜながら軽く煮つめる)。

[1人分445kcal]

【POINT】

ジャガイモお肉ダシ

濃いめに合わせた調味料を上からかけて煮からめる。味がしみなくても、口に入れたときにおいしければ大成功。

【根菜から火をとおす】

根菜は火がとおるまでに時間がかかるので、先に油がまわるまで炒める。火が入りやすい豚肉は時間差で加え、やわらかさをキープ。

【肉のうま味と調味料をしみ込ませる】

根菜、豚肉、調味料の順で重ねると、上からふり注いでくる肉や調味料のうま味を根菜が吸い、だしを入れなくてもおいしくなる。

●コマツナとツナの煮びたし

コマツナとツナの煮びたし

【材料(4人分)




・コマツナ 2袋

・ツナ缶(オイル漬け) 1缶(70g)

・A[水1・1/2カップ しょうゆ、みりん各大さじ1・1/2]

【つくり方】

(1) コマツナは根元に切り込みを十字に入れる。たっぷりの水に10分ほど浸して水気をきり、4~5cm長さに切る。ツナ缶は軽く缶汁をきる。

(2) 鍋にA、(1)を入れて中火で熱して煮立ったら、混ぜながら2分ほど煮る。

[1人分76kcal]

【POINT】

根元に十字の切り込みを入れる

青菜はすべて根元に十字の切り込みを入れ、煮る前に水に浸すのがおすすめ。水分をたっぷり吸い、煮てもシャキシャキ感が損なわれません。

【葉野菜はアレンジしても!】

・チンゲンサイ
・白菜
・レタス

【さまざまな缶づめでお試しを!】

・サバ缶
・鮭缶
・ホタテ缶など