人と会う機会が減ると、会話も減ってしまいます。これまでは意識しなくても動いていた表情筋も、お休みモードということ。
また、パソコン・スマートフォンを見て過ごすことで、顔を下に向ける姿勢が多くなっているのではないでしょうか。
「表情筋が使われず、さらに顔を下に向ける姿勢が多い状態は、顔のたるみを生みやすいんです」と警鐘を鳴らすのは、ヨガインストラクターでリフレッシュドライヘッドスパの資格をもつ高木沙織さん。
高木さんに、「おうち時間が増えたことで顔をたるませないためのポイント」を教わりました。
顔のたるみを防止!今すぐ実践したい4つのポイント
●ポイント1 下向きの姿勢に注意
すべての画像を見る(全6枚)まず最初にやることは、「顔を上げる」ことです。
下を向いた姿勢というのは、顔の脂肪を重力のままに垂れ下げてしまいますよね。そして、その状態で表情筋を動かそうとしても難しいでしょう。
試しに、下を向いた姿勢で、顔の下に鏡を持ってきて見てみてください。頬はダラッと、ほうれい線はくっきり、二重あごになっていませんか? 口角や頬を持ち上げようとしてもうまくいかなくないですか?
さらに残念なことにこのような状態でエクササイズをしてもほうれい線やそのほかのシワを深くする恐れがあるのです。
下を向いた姿勢が顔をたるませたり、シワを深めたりする大きな原因になると肝に銘じておきましょう。
パソコンを使用する時間が長い人は、イスの高さを調整したり、パソコンスタンドを使用したりしてディスプレイの上の部分が顔を正面に向けたときの目線の高さにくるように。スマートフォンも同様に持ち上げて画面を見るようにしてみてください。
●ポイント2 仙骨で座らない
お尻にあるしっぽの先のようなとがった尾骨の上に位置するのが逆三角の形をした仙骨(せんこつ)。ポイント2は、「仙骨で座らない」です。
どういうことかというと、おもにイスに座るとき。お尻を前にずらして背もたれに体をあずけている人の多くは仙骨で座る姿勢になっています。もっと簡単にいうと、お尻をベタッとイスにつけて座っている姿勢です。
このように仙骨で座ることで、首や肩は凝るし、目線は下がるし(ポイント1の顔を下げた姿勢になりやすい)、表情筋を動かしにくくなるし、たるみをつくる原因になります。
イスに座るときは背もたれに頼らず浅く腰をかけ、骨盤をしっかりと立てて。
●ポイント3 顔の筋肉を動きやすくする
姿勢を正したらいよいよ顔に触れていきます。
顔にはたくさんの表情筋が存在するのですが、たるみが気になるのであれば、手のひらを頬にピタッとあてた状態で引き上げられる範囲の筋肉を動きやすくしてあげるとよいでしょう。
※短縮し硬くなった筋膜によって表情筋が動きにくい状態は、たるみの原因になると言われています。
スキンケアの最後に、両手のひらをそれぞれの頬にあて、側頭部めがけてグーッと引き上げたら90秒キープ。
●ポイント4 側頭部を引き上げる
ポイント3では、両頬を引き上げました。
最後はそのまま手を斜め上へ滑らせていき、こめかみのあたりから側頭部にセット。
側頭部をグーッと引き上げるようにして90秒キープします。
表情の変化が少なく、それも難しい顔をして過ごしていると硬くなってしまうこの部分をほぐしてあげることも、たるみの予防に一役買ってくれますよ。
もし、表情筋のエクササイズもしたいのであれば、このポイント4のあとにおこなってください。筋肉が動きやすい状態になっているはずなので、いきなりエクササイズのみをおこなうよりも効果に期待しやすくなるでしょう。