POINT 4 トイレは家族のトイレのそばや洗面所に
においが気になるペットのトイレの設置場所は、食事やくつろぎの場から離れた家族のトイレや洗面所のそばがおすすめ。脱臭用に換気扇を設置しても。
トイレ回りはペットが粗相をして汚れやすいので、お手入れしやすい長尺シートやリノリウムの床材で防水仕様にすると安心。その場合、ペットの尿が壁と床の継ぎ目から下に染み込んでしまうと、においが残ったり、下地が腐ったりしてしまうので、床材の縁を床から少し立ち上げておくのがポイント。
大型犬の場合は腰壁まで立ち上げておくと安心です。
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洗面カウンター下の収納内部にネコのトイレを設けたケース。目立たず、ネコも落ち着いて用を足せます。床には長尺シートを使用。
腰壁と床をFRP防水仕上げにした大型犬の犬舎兼トイレの例。
POINT 5 床材は汚れやにおいに強いものを選ぶ
ペットが暮らす家の床はなかなか過酷です。トイレ以外の場所で粗相をする、食べたものや毛玉を吐く、よだれをたらす、エサや飲み水をひっくり返す…。
そこで、傷がついたり汚れたりすることを前提に、掃除しやすく汚れが目立たない床材を選ぶと、飼い主のストレスも減ります。具体的にはモルタル、タイル、長尺シートやリノリウムなど。フローリングはペット対応品も用意されていますが、犬の場合は滑りにくいものを。
また、毛足の長い犬やネコの場合は抜け毛も悩みの種。ロボット掃除機を活用するのも手です。
カフェなどでよく使われているモルタル床の例。
テラコッタ調タイルを使用したケース。モルタル、タイルとも床暖房OKで汚れが目立たないのがポイント。
※情報は「住まいの設計2021年10月号」取材時のものです