ジメジメした気候が続きますが、カビやダニが活発になるのはまさに今頃。梅雨入り後から夏にかけて発生し、放っておくと大繁殖してしまいます。キッチンや毎日使うソファなどと違って、たまにしか使わない場所や物はとくに要注意。気がつくと手遅れ、なんていうことも。
「大繁殖してから退治するのは大変です。カビ・ダニは汚れを栄養源にするので、活動が活発になる前にしっかり掃除し、取り除きましょう」というのはハウスクリーニングのプロである尾崎さん。つい、掃除の手を抜きがちなスポットやものの掃除法と予防法について、教えていただきました。
【ベッドマットの掃除法】ダニ退治には、スチームアイロンで掃除。ベッド下の掃除機がけも忘れずに
すべての画像を見る(全6枚) ●掃除法
汗を吸うベッドマットは、ダニが繁殖しやすいスポットのひとつだそう。「スチームアイロンをゆっくり当ててダニを死滅させ、布団用ノズルをつけた掃除機で吸い取ります。退治後は、マットを立てかけ、湿気を十分に飛ばして」。
●予防法
マットを汚さないよう、シーツやベッドパッドは小まめに洗濯しましょう。「ベッド回りにホコリがたまると、舞い上がってマットを汚す原因に。普段からベッド下の掃除機がけも忘れずに」。
【押し入れ・クローゼットの掃除法】服のホコリはブラシで払い、小まめに換気してカビ・ダニの予防を!
●掃除法
服やものを詰め込んだ押し入れ・クローゼットは、掃除がしにくい、通気性が悪い、とカビ・ダニが好む環境です。「中のものを取り出し、扇風機の風を送り込み湿気を飛ばします。壁や床のカビ汚れは、消毒用エタノールで除菌を」。
●予防法
予防の基本は、ものを整理し、通気性を確保すること。「服はしまう前にブラシでホコリを払う習慣を。収納には湿気をためる段ボールは使わず、まめに扉を開放して風を通して」。
【靴の掃除法】フチについたカビはエタノールを使って優しく除去。その際は目立たない場所から!
●掃除法
革靴についた白い粉は、カビの可能性が大といいます。「水滴がたまりやすいフチの部分に発生します。かたく絞ったタオルに消毒用エタノールをつけてふき取って。色落ちの心配があるので、内側など必ず目立たない部分で試してからにしてください」。
●予防法
一日履いた靴はすぐにしまわず、たたきにひと晩置いて、汗を飛ばして。「雨で濡れたときは丸めた新聞紙を靴に詰め、風通しのいい場所に置き、湿気を完全に取り除きます」。
【オモチャの掃除法】素材に合わせ、重曹や中性洗剤でカビやダニを取ってお手入れを
●掃除法
手アカなどで汚れやすいぬいぐるみは、ダニの危険地帯です。「洗えるものは洗い、洗濯不可のものはビニール袋に重曹を入れ、よく振ります」。そのあとは、袋からぬいぐるみを出したら、たたいてしっかり重曹を落としましょう。木製のオモチャについたカビは、かたく絞ったぞうきんに中性洗剤をつけてふき取ります。
●予防法
子どもが触れるオモチャは、日頃から小まめなケアを。「ぬいぐるみはホコリを払い、洗濯するか天日干し。木製のオモチャは定期的にぞうきんで水ぶきを」。