新生活が始まり、新しい出会いが増える時季です。ダイエットを始めようとする人も多いのでは? まずは続けやすいことから実践してみるのがいいですね。

「強めの圧で冷たくかたまった脂肪細胞や筋肉をほぐすと、ぐんとやせやすい体になるんです」と話すのは、美容家で発案者の千波さん。詳しく教えてもらいました。

女性が足をほぐしている様子
冷たくかたまった脂肪細胞や筋肉をほぐせば、ぐんとやせやすい体に!
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部分やせに効く!「脂肪ほぐし」で代謝アップ!

「ダイエットしてもなかなかやせない」「体重が減ったのに脚は太いまま」など、思うようにやせないのは、血行が悪く、筋膜がはって血液やリンパ液の流れが滞っているからかもしれません。「脂肪ほぐし」で、血管やリンパ管を圧迫していた脂肪細胞や筋肉がほぐれれば、血行が改善。リンパ液も流れ、老廃物をため込まない体に!

「脂肪がスルスル落ち、やせにくい太ももやお尻などの『部分やせ』も可能になりますよ」(千波さん)

まずは脂肪のかたまり度をチェック!

首筋、横隔膜(おうかくまく)、太もものかたさをチェック。痛みやハリがある場合は、血流やリンパが滞り、脂肪がかたまってやせにくくなっています。冷たさを感じたら、脂肪によって血液の流れが滞っている証拠。老廃物のたまりやすい体になっている可能性が。

●首筋をチェック

首筋をチェック

首筋をつかんだり、肩を親指以外の指の先で押したりしてみます。かたさやハリ、コリ、痛みなどがある場合は、首や肩が凝っている証拠。長時間悪い姿勢でいたり、動かなかったりすると、首や背中など特定の筋肉が引っぱられて筋肉がかたくなり、血流障害が起こります。

●横隔膜をチェック

横隔膜をチェック

親指以外の指をみぞおちの両側にある肋骨のきわに置き、肋骨を握るように指を入れ込みます。胃や肝臓が近いので強すぎないように注意。痛みやかたさがある場合は、呼吸が浅い可能性が。呼吸が浅いと、心臓から押し出される血液量が減り、連動するリンパの流れも滞ります。

●太ももをチェック

太ももをチェック

太ももの外側や前側を、親指と人差し指でつまんでみましょう。指の腹だけでつまめるか、痛みはないか、表面がでこぼこしていないかなどをチェック。指でつまめなかったり痛かったりするのは、筋肉が凝りかたまっているから。デコボコは血流の滞りで、冷たければ注意です。

★2つ以上当てはまったら、脂肪がかたまっている可能性が!

ふくらはぎをほぐす様子

上のチェック項目が2つ以上当てはまる人は、筋肉や筋膜、脂肪がかたまって体内の巡りが滞っています。食事を減らしたり、エクササイズをしても思うようにやせないのはそのため。

乳び槽

ふくらはぎは、リンパや血液を心臓に戻す役割が。おへその下の腸と、乳び槽は一緒に刺激し、活性化させます。

もむだけ簡単!「脂肪ほぐし」を始めよう!

皮膚を傷めないようにクリームやオイルを使いましょう。香りのいいものを使えば、リフレッシュにも。

【ふくらはぎ編】

リンパ管のポンプであるふくらはぎ。毎日もみ、脂肪が落ちやすい体を目指しましょう!

1:人指し指と中指の関節でアキレス腱をほぐす
アキレス腱をほぐす様子

床に座って左ひざを立て、左手の人差し指と中指を曲げてカギをつくる。アキレス腱をはさみ、ラインを浮き上がらせるように上下にほぐすのを10回行う。右脚も同様にする。

2:内くるぶしからひざ下まで親指で圧迫してから押し流す
内くるぶしからひざ下までほぐす様子

右ひざを立て、左親指の腹で内くるぶし(始点)からひざ(終点)まで、内側の骨と筋肉の間を強めに押していくのを3回行う。同様に始点から終点に向かって親指で押しながら流すのを10回行う。左脚も同様にする。

3:外くるぶしからひざ下まで親指で押し流す
外くるぶしからひざ下までほぐす様子

右ひざを立て、両手の親指を外くるぶし(始点)に当てる。すねの外側の骨と筋肉の間に親指を食い込ませるようにし、ひざ(終点)に向かって強く押しながら流すのを10回行う。左脚も同様にする。

4:外くるぶしからひざ裏まで筋肉に沿って押し流す
外くるぶしからひざ裏までほぐす様子

右脚を曲げてひざの内側を床につけ、右の外くるぶし(始点)に右親指を当てる。骨と筋肉の間に食い込ませるようにして、ひざ裏近くの骨のきわ(終点)まで押しながら流すのを10回行う。左脚も同様にする。

5:アキレス腱からひざ裏までこぶしでほぐす
アキレス腱からひざ裏までこぶしでほぐす

右ひざを床につき、ふくらはぎを上に向ける。こぶしの関節を使って痛気持ちいいぐらいの強さでグリグリ押す。

アキレス腱(始点)からひざ裏(終点)まで

アキレス腱(始点)からひざ裏(終点)までをほぐしていく。左脚も同様に行う。

【腸&乳び槽編】

老廃物排出の要である腸、リンパ管が集結している乳び槽(にゅうびそう)を一緒に刺激し、働きをよくします。

1:腸の四すみを指の腹で刺激する
腸の四すみを指の腹で刺激する

床などにあおむけになり、両手の親指以外の指の先で腸の四すみを刺激。

腸の形を意識

腸の形を意識しながら、指でグリグリと押さえるようにして各場所10秒ずつ、計40秒ほぐす。

2:こぶしで腸を刺激する
こぶしで腸を刺激する

右手でこぶしをつくり、左手で上から押さえ、へそを中心に時計回りに円を描く。しっかり圧をかけて10回行う。おなかがゴロゴロしたら腸が動き始めた証拠。

3:恥骨(ちこつ)からへそ下まで指の腹で押し流す
恥骨(ちこつ)からへそ下まで指の腹で押し流す

股の上にある恥骨(始点)の辺りに親指以外の両手の指先を合わせて置く。へそ(終点)に向かって指の腹で下から上へとかき上げるように強く押しながら流すのを10回行う。おなかがゴロゴロしても気にせずに続けて。

<写真提供/長谷川梓 取材・文/ESSE編集部>