大掃除を意識し始める時季ですが、そもそも「掃除がしやすい家」にしておけば、ちょっとした隙間時間に掃除がはかどるようになり、年末に慌てることも減ります。
「小さな工夫で、掃除がしやすい家をつくることができます」と語るのは片づけのプロフェッショナルであるライフオーガナイザーの森麻紀さん。プロがやっていることを教えてもらいました。
掃除がしやすい家とは?片づけのプロがやっていること
●昔ながらの掃除機でスムーズに家じゅうを掃除する
わが家にはコードレススティック掃除機がありません。そのため、フロアモップをメインで使い、本格的な掃除のときだけ昔ながらの掃除機を使っています。
掃除機のすぐ近くにスタンバイしているのは、延長コード。これで、コンセントを抜き差しすることなく、一気に家じゅうを掃除することができます。
家じゅうを掃除するうえでもうひとつ欠かせないのが、玄関用の掃除機ノズルです。
こちらをつけ替えることで、玄関の床まで掃除機で掃除を終わらせることができます。
玄関といえば、「ほうきとちりとり」という固定観念を取り除けば、掃除のハードルも下がります。
●排水口グッズの交換、外せるものは外す
水回りの掃除は、後回しにするとすぐにカビたりヌメリなどが気になってきてしまう場所。
そこで、少しでも掃除がしやすいように、キッチンや洗面台のプラスチック製のゴミ受けをメッシュのステンレス製に交換しました。さらに洗面台の鎖付ゴム栓も外しました。いざというときに使えるように、洗面台下に保管しています。
わが家の場合、普段はまったく使わないので、掃除がしやすく見た目もスッキリ。
●専用の掃除道具をもつ
掃除できない場所があると、モヤモヤしませんか? たとえば、わが家の場合だと、エレクトーンのペダルの下です。
エレクトーン本体がゴム製の防音防振マットの上に乗っているので、すべりにくいのと凹凸があるのとで、専用の道具じゃないときれいにはなりません(防音防振マットの上にカーペットを敷くという手もあります)。
あまりものは増やしたくないけれど、掃除ストレスを除くために思いきって専用の道具を持つのも手だと思います。
●使う場所の近く…だけでなく、死角を利用した場所に掃除道具をすっきりスタンバイ!
そこで活躍するのが、伸縮するハンディモップ。先ほどのエレクトーンの上だけでなく、忘れがちなエアコンの上、棚の掃除などに使っています。
ハンディモップの収納場所はエアコンのすぐ真下。
棚と壁との間にこちらの掃除道具を収納しています。
リビングからはまったく見えない場所(死角)ですが、いざ使おうと思ったときにすぐ取れる場所であることがポイントです。
●掃除道具に合わせた“すき間”を意識して家具を置く
フロアモップは、大小の2サイズ持っています。小回りのきくミニタイプに合わせて、壁と家具との間を意識してつくっています。
壁にぴったりつけたつもりでも、わずかなすき間からホコリは入ってきてしまうもの。それならばいっそのこと、掃除しやすいスペース分あけてしまってはいかがでしょう? すっきり掃除ができますよ。