3:どこか1点に「女性らしさ」をプラス

ジーンズを使ったコーデ
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「パリジェンヌの着こなしはどこか女性らしくて魅力的」とよくいわれますが、それは決して露出の多い服を着ているからではありません。

実際にパリの街を歩いてみても、肌を過度に見せるようなスタイルの人はほとんど見かけません。多くの女性たちは、デニムやパンツにシンプルなシャツ、ニットを合わせた、肩ひじをはらないマニッシュな装いを楽しんでいます。

では、なぜそんなシンプルな服でもほんのりとした「大人の色気や女性らしさ」が漂うのでしょうか。

その秘訣は、全身の“引き算とたし算”のバランスにあります。

露出を抑えた装いだからこそ、手首や鎖骨をほんの少しのぞかせたり、ふんわりとやわらかいヘアスタイルを合わせたり。どこか1点だけに「女性らしさ」を宿らせるバランス感覚が、彼女たちの装いをぐっと洗練させているのです。

この秋のファッションウィークで、まさにそのお手本だと感じたのが、イヴ・サンローランのショーに登場した女優・シャルロット・ゲンズブールでした。

彼女は肩パッドのきいたメンズライクなブラックスーツをさらりと着こなしていましたが、マニッシュな装いの中に漂う柔らかくフェミニンなヘアスタイルが絶妙なアクセントになり、息をのむほど艶やかで魅力的でした。

かっちりした服やベーシックな服を着るときこそ、髪型や小物、抜け感でほんの少しだけフェミニンさをプラスする。そんなパリジェンヌ流のバランス感覚は、私たちの普段の着こなしにもすぐ取り入れられそうです。

●「やりすぎ」を嫌い、バランス感覚を大切に

全身同じ色でコーディネートしたり、全部が高級、全部がシンプル、というのをフランスであまり見かけません。自分らしさをどこかに取り入れて個性を出していると感じます。

この秋はシンプルだけで安心してしまわずに、少しだけ自分のエッセンスを加えてみたいと思います。

※本記事の内容は2026年8月時点の筆者の滞在体験・見解に基づいています。渡航先や情勢によっては治安状況が変動するため、現地を訪れる際は外務省の安全情報等をご確認のうえ、貴重品や所持品の取り扱いには十分ご注意ください