家の中に「あるのが当たり前」と思い込んでいるものはありませんか? 整理収納アドバイザーの新田由香さん(60代)は、この10年でそんな「当たり前にあるもの」を手放したら、家事の手間や収納の悩みが一気に解決し、心までスッキリしたそう。新田さんが「手放してよかったもの」について、詳しく教えてもらいました。
※ ESSEonline10周年の記念特集「私と10年」。ESSEonlineライターが「この10年でやめてよかった習慣」をテーマに書き下ろします。
すべての画像を見る(全3枚)1:洗濯も収納もかさばる「バスタオル」
バスタオルは洗濯するときもかさばり、干す場所も取り、乾きにくく、しまう際にも大きなスペースが必要。わが家では2人の子どもたちがいた頃、各自1枚ずつバスタオルを使っていたため、毎日の洗濯が本当に大変でした。
かれこれ15年ほど前、「お風呂上がりはフェイスタオルでふけないかな?」と思い立ち試してみたところ、大人の体でもフェイスタオル1枚で十分にふけることがわかりました。
フェイスタオルなら3人がそれぞれ使っても、量としてはバスタオル1枚分ほど。洗濯でもかさばらずラクですし、干す場所も取りません。
それ以来、古くなったタイミングでバスタオルを掃除用におろし、少しずつフェイスタオルへ移行。今ではバスタオルを完全にゼロに。
結果として洗濯物の量がグッと減り、タオルの収納スペースは半分以下になっています。
今はひとり暮らしとなったため、洗濯は2日に1回、フェイスタオルは4枚でまわしています。
2:母から譲り受けた「出番のない着物」
昭和世代の私はお嫁に行く際、母がたくさんの着物をもたせてくれました。訪問着、つけ下げ、小紋などいろんな着物がありました。それが当たり前の時代だったと思います。
私自身、着物自体は好きなのですが、そもそも自分で着つけることができず、ずっとしまい込んだまま…。
ずいぶん前に、婚礼ダンスを手放したこともあり、収納する場所がなかったため、着物は桐の箱に入れてベッドの下などに保管。しかし、ホコリをかぶるのも気になりますし、なによりも何年も着ていない状態が続いていました。
そこで意を決して、着物の買取を依頼することに。
査定額は微々たるものでしたが、お値段以上に「ホコリをかぶらせてしまっている」「着てあげられていない」という長年の罪悪感から解放された価値の方が私にとっては大きく、心がとても晴れやかになりました。
じつは近々、結婚式に招待していただき、出席することに。60代という年齢もあり、着物を着て出席したいな、と思ったのですが、自分の着物はありません。幸いにも姉が着物をもっていたので、一式借りることにしました。
今回、私は身内に借りられましたが、今は着物のレンタルという手段もあります。置く場所がなかったり、お手入れができていなかったりしたら、思いきって手放すのも選択肢のひとつかもしれません。

