年齢を重ねるにつれ、なぜか疲れを感じやすく、休養しても体調が回復しにくくなったという経験はありませんか? 今回は、音声メディアやSNSで「kagshun」として、医学的知見に基づいてよりよく生きるヒントを発信する精神科医・加賀谷隼輔さんに、子育て世代の疲れを乗り越える方法を聞きました。
すべての画像を見る(全3枚)子育ては大変。でも生活リズムを整える側面も
「子育てって本当に予測できない事態が多いですよね。僕自身、先々週、先週(取材時)と、2週続けて子どもから風邪をもらってダウンしていました」(加賀谷さん・以下同)
2歳の息子さんの父親である精神科医・加賀谷さんは、子育ての苦労をこう語ります。生活が大きく変わるとき、人が疲れやすくなる背景には「思いどおりにいかないことが増える」という共通点が。加賀谷さんも、子どもが生まれてからその変化を強く実感したといいます。
「保育園に行くようになれば、風邪をもらってくることもある。寝るのも、子どもを寝かしつけてからになる…これまでの生活はがらっと変える必要がありました。でも、変化を受け入れることで、ライフスタイルはかえって健康的になったんです」
独身時代は夜勤や、自宅での深夜作業もあったという加賀谷さんですが、子どもが生まれたことをきっかけに勤務地や働き方を家庭主体にシフト。さらに生活習慣が変わったことで、プラスの変化があったといいます。
「息子を寝かしつけなきゃいけないので、飲み会以外はお酒を飲まなくなりました。朝も子どもの起きる時間に合わせるために、夜の仕事を早めにきり上げて寝るように。今では土日も含めて、6時半から7時になると勝手に目が覚めるくらい、リズムができています」
1:睡眠の質にはこだわる
家族での外遊びや犬の散歩など、運動習慣も自然に身についたといいます。また、とくに大事にしているというのが睡眠のルーティン。日々実践していることを伺いました。
「夕食を食べてすぐ、約20分から30分ほどかけて犬の散歩に行きます。散歩の前にお風呂のスイッチを入れておくので、帰ってきたら、妻か僕のどちらかが息子と入浴。お風呂に入ったあとも息子はまだまだ元気なので、部屋の照明を暗くしたり、動画は見せず、絵本やお絵描きなどの遊びにきり替えて、子どものテンションを少しずつ下げて入眠しやすいようにもっていきます」
落ち着いてきたら、電気を消し、オモチャのプラネタリウムをつけた寝室で寝かしつけるそう。音声配信アプリ「Voicy」を収録し、23時から23時半頃には夫婦とも就寝します。
「スマホは、目覚ましのアラームをセットしたらベッドサイドから離れた場所に置きます。息苦しくならないように窓と寝室のドアは少しあけておき、寝室も廊下も照明は完全に消して真っ暗にしています」
睡眠環境へのこだわりは寝具にもあらわれています。
「僕はある程度重さがあるものが好きですが、妻は『重さを感じるのがいや』ということで、タオルケットみたいな薄いものにしています。お互いの好みに合わせて、かけ布団はそれぞれ違うものを使っています」

