主婦業のかたわらエッセイストとしても活動する若松美穂さんが、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫をつづります。
生活時間がバラバラな家族は、それぞれの好みで気軽にご飯がラク
わが家はもう、大人の集まりなので、好みや、食べる量、食べる時間帯、食べ方も“それぞれ”です。
食事をつくる回数は、以前に比べたらグッと減ってきておりますが、つくる際には、私なりにひと工夫しております。
今回のおかずを例に解説していきます。
・栃尾の油揚げパリッと焼いた栃尾の油揚げに、シソの実(さっぱり感が増します)を混ぜた納豆を乗せ、マヨネーズと白ゴマを振りました。
味つけはご自分で…が、わが家流です。濃い味が好きな人はしょうゆをかける。ピリッと感が欲しい人は七味をプラス。
・ゆで野菜ゆでた春菊、モヤシ、戻したワカメを、一緒に器にのせただけ。
たいてい盛るだけで、味つけはしません。その日の気分で、ゴマドレッシングなどややこってり系を選ぶ人もいれば、ポン酢やノンオイルドレッシングなど、サッパリ系を選ぶ人も。
欲しい人だけよそいます。
・栗ご飯お茶碗によそってしまうと「食べない人」「量が多い」「予想外におなかいっぱいで食べることができない」という人も出るので、小さめに握り、いくつかだけ出しておきます。
ほかはラップにくるんでおくと、そのとき食べなくても、出かけるときに持っていく人や、小腹がすいたときに食べる人もいるのが、おもしろいところです。
いつ、急に家族が集まるかわからないわが家。
「買い物してないのですけれど~」「メインがない!!」というときに便利なのがレトルト食品です。
こちらはなんと! 常温保存が可能。今回、都心を中心にした大きな台風で、買いおきを増やした方も多かったのではないでしょうか。
温めた方がおいしくても、そのままでも食べることができるもの、常温保存可能なものは、ありがたいですよね。