引っ越しやDIYのときに使う「養生テープ」。じつは普段の家事にも活用できます。
「ガムテープのように使えるけれど、簡単にはがせてはがし跡も残らないので、ストレスなく使えるんです」と教えてくれたのは、整理収納のプロであるライフオーガナイザーの下村志保美さん。詳しく伺いました。
養生テープが家じゅうで使える!はがれ落ちず跡が残らないのでストレスなし
●キッチンのメモとして
食器棚の扉の裏に、簡単なレシピやよく使う分量をメモしています。
【Before】
以前はふせんに書いてはりつけていましたが、時間がたつとパラパラ落ちてきてストレスでした。
【After】
そこで養生テープに油性マジックで書いてはりつけました。
もうこれで落ちてくることがなくイライラ解消です。
●家族への伝言メモとして
これはわが家の浴室乾燥機のリモコンです。
入居当時は入浴後「換気」スイッチを押すルールにしていましたが、それよりも浴室乾燥機能を使った方がカビ防止に効果的なのでルールを修正しました。
しかし家族はついつい今までの習慣で「換気」ボタンを押してしまいがち。
ふせんでメモをつけましたが、湿気の多い場所なのですぐにはがれてしまいます。
そこで養生テープに書き込んではりつけました。
文字も大きいので家族も見落とすことがなく「うっかり」がなくなりました。
●ラベルとして
こちらは夫の部屋に置いてあるファイルボックス。
夫は2か月に一度のペースで実家のある大阪に帰っていますが、そのときに持って行くもの(書類や出張のお土産など)をこのボックスにまとめるようにしています。
このボックスに入らない大きさのものはメモに書いてボックスに入れておきます。これで忘れものがありません。
メモやラベリングがわりに使うのであればマスキングテープでもよさそうですが、養生テープの長所はその太さにあります。
幅が広いので大きい文字で書くことができますから、パッと目に入ってくるので探しやすく見落としがありません。
●ウエットシートのフタがわりに
またその幅の広さと丈夫さを生かしてウエットシートのフタにも使っています。
最初からついているフタが使っているうちにずれてきたり粘着力が弱ってきたりして、シートを使いきる前に乾燥してしまった…そんな経験ありますよね。
最初からついているフタを覆うように養生テープをはりつけます。
養生テープをつまみやすいよう端を少し折り返しておくと便利です。
シートを使いたいときはこのつまみを持ってテープをはがすと、シートのフタも同時にくっついて開きます。
シートを取り出したら養生テープをフタをするように戻すだけ。
シートの口全体を覆うので、最初からついていたフタだけのときより乾燥しにくくなります。
100円ショップなどで専用のフタが売られていますが、使っているうちにずれてきたり外れたりすることも。養生テープはそんなストレスもありません。
●養生テープと使うときの注意点
テープのメーカーや、はるものにより粘着力やはがした後の残り方に若干差があるようです。
はがし跡が絶対残って欲しくないものに使うときは目立たない場所で試してから使うことをおすすめします。
またあくまでも養生テープの目的は「仮止め」ですから、ダンボールの底を固定するような使い方は危険ですのでご注意ください。