子どもの進学などの教育費は、大きくなるほどに膨れ上がってきます。とはいえ、子どもの将来にかかわってくる大切なことなので、なかなか見直しが難しい部分でもあります。
小学生の息子さんと二人暮らししているファイナンシャルプランナー・節約アドバイザーの丸山晴美さんはどうしているのでしょうか?

子どもの教育費。節約アドバイザーの家計事情

学習する子どもの様子
子どもの教育にかかるお金は節約ということを考えると難しい項目ですよね(写真はイメージです)
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夏休みが終わり、四六時中子どもとべったりな時間も終わりました。一人の時間をしみじみ堪能しています。自宅が住居兼職場ですので、子ども自身も私が仕事モードのときは比較的静かにしてくれていますが、それでも存在があると気が散るものです。

そんな夏休み中にありがたかったのが、習い事の時間です。この時間は子どもがひとりで習い事へ行ってくるので、数時間は1人になれる時間が確保できるのです。
夏休み中の学童もあるのですが、子どもが小学校3年生にあがるときに「もう行きたくない」と言ったことで、2人でよく話し合いをしました。
本人の意志は強く、「お留守番も1人で習い事も行ける」と言ったので、それならばと学童は卒業して自分でできることはやってもらうことにしました。

私はこの発言を子どもの自立につながると考えたので、その芽を摘まないように寄り添って考えるようにしました。もちろん、ダメなら学童に戻るという約束はしました。
それから1年以上が経ちますが、約束したことはちゃんとやってくれていますので、学童に戻ることはなさそうです。

●子どもが幼いうちから大学進学の費用をコツコツ積み立て

母親が息子の頭をなでる様子
写真はイメージです

私は子どもが産まれた時から毎月3万円ずつ積立をしています。これは、大学にかかる教育費として貯めています。一度に大金は出せませんから、18年かけてコツコツ貯めています。
たりないなら、あとは自分でなんとかしてくださいとしか言えませんが。できることはやってあげたいと思うのは親心でもあり、FPの立場としても、可能であれば少額ずつでも積立をすることをおすすめしています。

そんな子どもは現在小学4年生ですが、わが家は中学受験をして私立の中学校へ通わせる経済力はないので、受験はしません。本人にも今のところその気がないので、それはそれでいいのかなと思います。
そして、現在の子どもの習いごとは、こちら。

・プリント学習3教科 2万2680円
・スイミング 7920円
・プログラミング 1万3500円
合計4万4100円/月 52万9200円/年

プリント学習は、年中の頃から続けており、プリントをすることが習慣化されているので、今のところすぐにやめる予定はありません。これをやめてしまうと、学校の宿題以外なにもやらなくなる恐れがあるので…。

スイミングは週2回ですが、あまり運動が得意ではないので、1人でもできる体力増進方法を考えた結果、スイミングとなりました。

プログラミングは、もともとゲームが好きなことと、私では教えることができないこともあり、本人の希望で通っています。子どもの学校では、この2学期からプログラミングの学習が始まることもあり、これからこうしたスキルは将来的にも大切でもあると考えています(将来への投資になればいいなと…)。

この3つに落ち着く前は、プラスして英会話(約3万円)や音楽教室(約1万円)などの習い事もやっていましたが、本人のやる気があまり見られなかったため、解約しました。

●なかなか見直しがしにくい教育費。その時に応じてできる工夫

学習費総額の推移のグラフ
文部科学省 平成28年度子供の学習費調査より

月々の校外学習費用の平均、平成28年度子供の学習費調査によると、公立小学校の場合は、21万8000円なので、わが家はその倍以上かかっていることになります。

子どもの教育費は聖域と言われ、なかなか見直しがしにくい部分でもありますが、もう少し学年が上がったら、プリント学習やスイミングは退会することになりそうです。

その時には別にできる方法を考えようと思っています。ネット上にはたくさんの無料学習ツールがあります。たとえば、

東京都ベーシックドリル

やYouTubeの学習動画などがあります。

わが家も時々こうしたツールを取り入れて無料学習をしています。漢字は、学校で配布される漢字ドリルの漢字を毎日4つ練習するということもしています。ノートはコピー用紙に無料でダウンロードできるマス目が書かれた漢字練習用紙を自宅でプリントしたものです。

漢字練習の様子
無料ダウンロードできるものも多く、教材の節約になります

大きくなっていくほど、どんどん増える子どもの教育費ですが、節約するところと出すところを子どもとしっかり話し合いながら、きちんと子どものためにもなる進路を決めていきたいと考えています。