整理収納コンサルタント・須藤昌子さん(50代)は、両親や義理叔母の介護をするなかで、老後を見すえて「もの選び」を見直したそうです。そんな須藤さんが、これからの暮らしをラクに、より豊かにするために心がけていること3つについて語ります。

リビング
今の暮らしに合ったもの選びをした、須藤さん宅のリビング
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1:今の自分が「管理できるものと量」だけもつ

キャンドル
「また使う」と思い、たまってしまったキャンドル

誕生日ケーキには、数字の形のキャンドルを使うと決めていたわが家。使い終わったキャンドルも、きれいな状態なら「また使う機会がある」と取っておくのが当たり前でした。

お店でケーキを選ぶ際に、家で保管している分の確認を忘れてしまうこともしばしば。そんなあるとき、キャンドルの保管場所を確認すると、なんと「6」のキャンドルが3個になってしまいました!

この経験から、キャンドルの保管自体をやめることにしました。保管しているものを活かせないなら、保管している意味がないと気づいてからは、そのほかのものも使ったあと潔く捨てられる自分に変わりました。

2:自分の機嫌を保つことを優先する

ソファ
スペースが狭くなることよりも、自分を機嫌よく保つ快適さを選ぶように

以前は、「ソファを置くと部屋が狭くなる」という理由で、フローリングの上にラグを敷いて過ごしていた時期がありました。ですが、イスに座る方がラクだと感じたときから、部屋が狭くなっても、自分たちの快適さを取ることに決めて、ソファを置く選択をしました。

その後、いくつもの家具屋さんに足を運びました。ゆったり座れる座面の奥行きがあるソファよりも、スムーズにさっと座れて、すっと立てるものがよいことに気づきました。

これから年を重ねていくと、思わぬことで、腰やヒザの負担になるなど、今までとは違う不都合を感じることも出てくるでしょう。そのときに、困らず、快適に過ごせるように、これからの暮らしに合うものを選ぶようにしています。