夫と義母のシニア世代3人で暮らす整理収納アドバイザーの原田さよさん(現在60代)のお宅は、築26年の家で洗面脱衣室と浴室が狭いうえに設備も古いそう。ですが、「お金をあまりかけなくても、使いやすい状態にすることができた」と話します。ここでは、原田さんが実践している、100円ショップ・山崎実業のアイテムを活用した「浮かせる収納」について解説します。

ドライヤー収納
狭くても、浮かせる収納でスペースをフル活用
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「浮かせる収納」を始めたきっかけ

築26年の洗面脱衣室と浴室を「狭くても使いやすくできるかもしれない」と思ったきっかけは、ドライヤー収納を変えたとき。以前は、洗面台の下にある観音開きの収納に、ドライヤーを入れていたのですが、位置が低かったせいかだんだん面倒になってきました。その結果、小さい洗面台の上や、すぐ隣の洗濯機の上などに置きっぱなしになるように…。

そんなある日、たまたまタオルバーにドライヤーを引っかけてみたところ、ちょうどフィットするサイズで置きやすいとわかったのです。

建売住宅であるわが家の洗面台に初めからあったタオルバーに、ただドライヤーをひっかけておくということが「浮かせる収納」のスタートになりました。

浮かせる収納のメリットは、省スペースになるということだけでなく、掃除がしやすくヌメリにくいということもありました。以下に、わが家で使っている、100円ショップや山崎実業の「tower」(タワー)シリーズのアイテムを紹介します。

1:うがいコップを浮かせて収納できるホルダー

フック

わが家の洗面台は、歯磨きのときのうがいコップを置ける仕様になっていませんでした。

そんなときに100円ショップで見つけたのが、「何度でも貼ってはがせる フィルムフック コップホルダー」。コップの水気をきりつつ、浮かせておくことができます。それだけではなく、簡単にコップを引っかけられるので、シニア3人家族のわが家では大活躍しています。

2:濡れたタオルを乾かすための「つっぱり棒」

つっばり棒

わが家は100円ショップのつっぱり棒を、洗濯機の上で画像のように使い、お風呂上がりの濡れたタオルをかけています。洗濯機に入れるまでの間、少しでも湿気を飛ばすのが目的です。

3:つるせるクリップ・バーにかけられるフック

クリップとフック

掃除道具やタオルを収納したい場合には、「はさんで使えるクリップフック」や「バーにかけられてズレにくいフック」が便利でした。いずれも100円ショップにあります。

これらを用いて、収納の基本である「使う場所の近くで、用途ごとにまとめる」ことと、ものをつるすことで、スペースを有効活用でき、ヌメリも出にくくなりました。