「ものが多すぎて、なかなか進まない…」といった悩みの声も多い、実家の片づけ。今回は、義実家の片づけ記録をブログでつづっているやまだめがねさんのケースを紹介します。いま、やまださんを悩ませているのは、銀行口座の解約や整理について。一筋縄ではいかない現状について、詳しくお話を伺いました。
すべての画像を見る(全4枚)隠すように通帳がしまってあった
やまださんは築古団地で夫婦ふたり暮らし。なるべくものを持たない生活を心がけており、自宅にはほとんどものがありません。そんなやまださんが8年前から苦戦しているのが、義実家の片付けです。
「夫の実家は、10年前に亡くなった祖父母が住んでいた時代から時間が止まっていたかのようにそのままの状態でした。床にはものがあふれ、足の踏み場もない部屋も。夫とふたり、週末や大型連休を利用して少しずつ少しずつ処分してきました」(やまださん、以下同)
家の各所、あちこちの押入れから出てきたのは、義祖母名義の通帳。
「押入れの荷物を全部出して、ようやく姿を現しました。奥のほうに大事に隠してあったようです。ほとんどが取引終了のハンコが押してありましたが、すべて紙で残していた時代の名残でしょう。そのまま大量に残されていました」
亡き義祖母の口座の解約にひと苦労
中には、まだ残高がある口座もありました。
「銀行からも、残金がありますとお知らせが届いていたそう。でも義両親は窓口に行ってくると言いながら、そのまま放置していたようです」
いよいよ覚悟を決めて解約の手続きをすることにしましたが、これがとにかく面倒。
「夫や私では手続きできず、相続人である義父が銀行へ行かなければなりません。まずは戸籍謄本の写しを取得するため、区役所へ。なかなかの待ち時間でした」
書類や身分証明をそろえ、義父を連れて銀行の窓口を訪れます。
「今はフラッと銀行へ行っても対応してもらえないので、電話やネットでわざわざ予約をとって行くことに。なにをするにも手間と時間がかかります」