町田で級友たちに47年振りの再会。みんなの変化は?
すべての画像を見る(全5枚)同窓会当日。会場は皆が通った校舎の近く、町田駅からすぐの場所で開催されました。
町田駅といえば、少し前に売却した実家があった場所です。50年近くも前によく買い物をしたお気に入りの通りは、時代を経て様変わりをしていました。そんな中、わずかに名残を残している場所もあり、かえってそのことに感激しながら会場に向かいました。
何十年ぶりに会う同窓生との再会は、やはり懐かしさから話が尽きることはありません。女子はほとんど当時の面影を残していて、それこそ、グレーヘアに移行した仲間も何人かいました。
私自身、2年前の秋頃から白髪染めをやめて、グレーへアへの移行に挑戦し、現在様子見中。自然な髪色にした友人たちに老け込んだ印象がないことが、うれしく勇気づけられもしました。
おもしろいことにグレーヘアを受け入れている彼女たちは、中学生の頃から個性的でマイペース派だった気がします。あまり群れるタイプではなく意志がしっかりした印象がありました。「おー、彼女もこっち派なんだ」などと急に親しみがわいてきたりします。
一方男子は、先生より年上に思える貫禄を醸し出している人もあり、当時からは想像がつかないほど身長が伸びていたり、声変わりもしています。名前を聞いても結びつかず、そのことだけでも大いに盛り上がりました。
「老ける」のとは違う「深み」にしみじみ
小学生の頃の無邪気さが抜けて、ほんの少し気取り気が出始めた中学1年生。あの頃はきっとだれもが、予測できない未来に期待と不安を織り交ぜながら虚勢を張っていた気もします。
47年を経て再会した同窓生を見ていると、どの顔にも当時の気負いはなく、それぞれに人生を刻んできた深みが表情に表れていました。
「老ける」のとは違う「深み」。
このとき、私が常日頃から「若さ」に固執する気持ちになれない理由が分かった気がしました。「若い」という言葉には、当時の自分自身にたしかにあった「浅はか」さが感じられるからだったんだ、と。
「あの頃に戻りたい?」への答えは…
10代の未熟な頃に、我の強さから浅はかな行動やジレンマに苦しんだことは、その若さゆえ。早く大人になりたいと強く願っていた私がいます。
思い出話の合間に「あの頃に戻りたい?」と聞かれ、その場にいただれもが「やだー」と答えたのは、みな「今」をしっかりと生きている証なのかもしれません。
会話を重ねるほどに思い出されてくるあの頃と比べてみて、だれもが圧倒的に今の方がすてきだと確信できた同窓会。
「私たちもいい年になったのね」と微笑む姿をあの頃の私に見せてあげたくなりました。