50歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(おばあちゃん)、里子から養子縁組した長男・うーちゃん(5歳)、里子の長女・ぽんこちゃん(1歳)という家族5人で暮らしています。
今回は、古泉家のトイレトレーニング事情についてのお話です。

1歳児のトイレトレーニング!子ども用便器を離さないぽんこちゃん

幼児がトイレで用をたしてくれるようになると、格段に育児がラクになります。

とくにオムツでうんちをしなくなると、うんちのついたオムツをビニールに入れて捨てる手間がなくなります。ビニールに入れても匂いは少し漏れるもので、そんなゴミ箱の悪臭もなくなるのは、非常に助かるもの。
またおしっこもトイレですませてくれると、オムツの消費が減るので家計が助かり、オムツが足りなくて困ることも減ります。

今5歳のうーちゃんは、2歳の4月から保育園に行くようになったのですが、先生が「この子はできる子です」と力強く言ってくださいました。
ぼくも妻も半信半疑だったけど、本当にすぐに昼間はトイレで用をたしてくれるようになってびっくり。うーちゃんの力を見くびっていたことに恥ずかしくなりました。

おねしょをした様子のイラスト
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5歳になった今も寝るときはオムツをしています。寝る前におしっこをしていれば、朝までオムツがきれいなままのときもありますが、へそ曲がりなので寝る前にトイレにわざと行こうとしない日もあります。早い時間にお風呂をすませてパンツでいて、そのまま寝てしまって惨劇を招く日が時々あるので、油断ができません。

ぽんこちゃんがトイレに行きたい気持ちを表現しているイラスト

一方で1歳半のぽんこちゃんには、「うんちが出そうになったら教えてね」と言っています。意味は伝わっているようだけど、まだ「うんち」という言葉を使えないようで、「ちんちんいたーい」と言ってお股を指さすことが。

先日、母がトイレに連れて行って、幼児用の便座でうんちをさせることに成功しました。これは大きな一歩です。

ぼくが担当のときは、すでにうんちをした後であったり、連れて行ってもなにも出なかったりで、いまだにうまくできずにいます。

ちなみに大人が使う便座に取りつける幼児用の便座には、アンパンマンの取っ手がついています。取っ手の握りの下には3つのボタンがあって、押すと水流の音、童謡、アンパンマンの応援音声などが出ます。

うーちゃんのおさがりであるその便座を、ぽんこちゃんはとても気に入っていて、リビングに持ってきて座っては音を流して遊んでいます。

子ども用の便座を使わせようとするイラスト

ある日のこと。ぼくがトイレで用をたそうと便座に座っていると、ぽんこちゃんが現れて、アンパンマンの便座を使えと言ってよこしました。

「それはいらないよ」と言って断りました。大人には小さすぎます。するとぽんこちゃんは急に怒り出して奇声を発し、ぼくの太ももに便座をぐいぐいと押しつけます。

「おしっこ、うんち、がんばれ! がんばれ!」

その際、ボタンに触れたようでアンパンマンの音声が流れ、ぼくのうんちをアンパンマンが応援してくれている形になりました。非常に恥ずかしくなりました。

用をたすことを応援しているイラスト

「おしっこ、うんち、上手にできるかな?」

またアンパンマンの声が流れました。さすがにできるよ、おじさんだからね。

【古泉智浩さん】

漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(@koizumi69)をチェック!