ものがあふれていると「捨てる」ことに重きをおきがち。ESSEフレンズエディターで整理収納アドバイザーのむらさきすいこさんによると、じつは減らさなくても使いやすく整える方法があるそうです。そこで今回はむらさきさんが実際に片付けたおうちのキッチン収納の事例をもとに、収納用品の活用や、配置の見直しで使いやすさをアップさせるコツをご紹介します。
すべての画像を見る(全9枚)1:カトラリーは「細かく仕きる」
まずは、食器棚のカトラリーが収納されている引き出しです。ものの量はけっして多くないのですが、「使いたいものがすぐに見つからない」「減らさないとダメかな…」とお悩みでした。
たしかに数を減らすことで使いやすくなる場合もあります。ただ今回の場合は、「お孫さんが来たときだけに使うスプーン」や「グレープフルーツ専用のスプーン」、「手巻き寿司専用のしゃもじ」など、使用する頻度は低いけれど、必要なものが多くありました。
このような場合は、無理に捨てる必要はないと筆者は考えます。改善のポイントは、「使用頻度ごとに分類」をすることです。
「手前には毎日使うもの」「奥にはときどき使うもの」と、収納用品を活用して細かく仕きるだけで、ひと目でわかりやすくなり、取り出しやすさもアップします。
2:調味料は「立てる・まとめる」
続いては、キッチンの深い引き出しです。調味料ボトルや、ジッパー袋入りの調味料・ダシ・乾物などを収納していましたが、すぐに混ざってしまい「使いにくい」という悩みでした。
まずは、オイルボトルの調理動線を考慮してコンロの下に移動。次に、ボトル類とジッパー袋入りの食品を「用途ごとに分類」し、引き出しのサイズに合った収納用品を使って、それぞれ立てて収納しました。分類して立てて収めることで、混在が防げて取り出しやすくなりますよ。
収納用品はわざわざ買わなくてもOKです。たとえば、強度のある紙袋を引き出しの高さに合わせて折ったり、牛乳パックを使ったりするのも、実用的な方法。この引き出しも、ものを減らすことなく、分類と収納方法を見直すだけで使いやすくなりました。