これからの時季に気になる「むくみ」。ダイエットカウンセラーで食生活アドバイザー、体質別ダイエット診断士の資格をもつおにゃさんによると、湿気の多い時期には「むくみケア」を食事面で意識することが、ダイエット成功のポイントなのだそう。今回はおにゃさんに、食事でむくみを解消するポイントなど教えてもらいました。

むくみ
むくみはダイエットの敵…?(※画像はイメージです。画像素材:PIXTA)
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湿気とむくみはダイエットの「隠れ敵」

梅雨から夏にかけて湿度が高くなる季節は、多くの人が「体が重い」「むくんでいる気がする」と感じやすい時期です。この「むくみ」は、じつはダイエットの大敵でもあります。

湿度が高まることで、体内の水分が排出されにくくなり、体重が増加するだけでなく、見た目もむくんで脂肪がより目立ちやすくなることがあります。同じ体重でも見た目のラインが崩れ、せっかくのダイエット成果がわかりにくいです。また、むくみによって体が重く感じられることで活動量が低下しやすくなり、脂肪燃焼を妨げる原因にも。

湿度の高い環境では汗が蒸発しにくくなるため、老廃物や余分な水分が体内に滞りやすく、さらに血液やリンパの流れも滞ってしまいます。

この状態を放置すると、脂肪の燃焼効率が下がり、ダイエットの停滞期を招きく可能性があります。そのため、湿気の多い時期には「むくみケア」を食事面で意識することが、ダイエット成功のカギです。

そこで今回は、湿気によるむくみを食事からコントロールし、ダイエット効果を高める方法についてご紹介します。

食事でむくみを防ぐための3つのポイント

食事面で意識してほしいことは3つあります。

●1:塩分の過剰摂取に注意

ダイエット中に陥りがちな「無理な食事制限」や「外食の多用」は塩分の過剰摂取につながりやすい傾向があります。

塩分をとりすぎると、体は塩分濃度を薄めるために水分を蓄える仕組みが働きやすくなり、これがむくみの原因となります。むくみを解消することは、体重の数字を減らすだけでなく、見た目をスッキリさせる意味でも重要です。

<むくみ解消のための対策>

・自炊を基本にし、調味料は控えめに
・味つけはハーブやスパイスで工夫して満足感アップ
・加工食品やインスタント食品は控える

●2:カリウムを多く含む食材をとる

サラダ

カリウムは、体内のナトリウム(塩分)を排出する働きがあり、むくみ解消に役立つミネラルです。ダイエット中には、代謝アップや、脂肪燃焼をサポートするうえでも欠かせない栄養素です。

ホウレンソウ、トマト、アボカド、海藻類(ワカメ・ヒジキ)などの食品に多く含まれているため、積極的に取り入れましょう。

●3:体内から巡りを改善

体内の水分循環がよくなると、老廃物の排出がスムーズになり、むくみが解消されるだけでなく代謝が上がります。代謝が高まることで脂肪燃焼効率もアップし、ダイエット効果が期待できます。

<おすすめ食材と調理法>
・利尿作用のある食材(冬瓜や大根、緑豆、トウモロコシ)をスープや煮込みに
・冷たい食べ物は控えめにして、温かい汁物や蒸し料理で胃腸を温める
・生野菜は温野菜にするなど胃腸への負担を減らす。