ものは持ちすぎない「身軽な暮らし」に憧れを抱いている人は多いのではないでしょうか? しかし実際のところ、生活しているうちにいつの間にか、ものは増えていくばかり…。ものを極力持たずに暮らす工夫をしている「おうち片付け専門家」の香村薫さん(40代)に、身軽な暮らしを実現するために大切にしていることを教えてもらいました。

香村薫さん
香村薫さん
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「身軽な暮らし」とは、時間に追われない心の余裕

ものを極力減らして身軽な暮らしを実践している香村さんのご自宅。
身の回りに置くものを厳選し、「身軽さ」を追求した暮らしを実践する、香村さんのご自宅

そもそも「身軽に暮らす」とは? 香村さんは、「単にものを持たないということではなく、『余裕がある』こと」と話します。

「身軽という言葉をどう捉えるかですが、片付けをすると『すっきりさせたい』という気持ちがわきますよね。その気持ちをもう少し掘り下げると、『身軽になりたい』という思いにつながる方が多いと考えています」(香村さん、以下同)

たとえば、時間に余裕があってフットワーク軽く誘いに乗れるのも、悩みやしがらみが減って心が軽くなるのも、「身軽さ」の象徴。

「結局、時間や心に余裕を持つために、私たちは片付けをしたり、ものを厳選したりするのではないでしょうか。人に優しく接するためには、まずは自分自身にある程度の時間と心の余裕が必要ですよね。その余裕を持つことが、身軽な暮らしにつながっていくのだと、日々感じています」