同時に2つのことができなくなった
すべての画像を見る(全3枚)私がとくに感じるのは、同時に2つのことができなくなってしまったことです。それまでの私はどちらかというと器用で要領のいい完璧主義でした。
昔は電車の中でクロマティばりにガムを噛みながらイヤホンからの流れる音楽を16ビート刻みながらノリノリで読書して、降りたい駅で降りてたのに、今は携帯なんて見ていたら乗り過ごすし、山手線はしょっちゅう逆に乗る。
テレビ局にはパスモで入館しようとして警備員に止められたり、家では携帯のライトをかざしながら携帯を探す。テレビのリモコンとコーヒーカップを持っていると流しにリモコンを置いたり、バックの中からリモコンが出た時は秒で隠しました(笑)。
お菓子をあけてゴミ箱にあき箱じゃなくお菓子を捨てたりと、もうホラーをとおり越して笑っちゃうくらい酷い。
お休みの日にやっておきたいことの半分も全くできてない、仕事でもボケたいけど名前が出てこない。
家事は元々手抜きだけど(笑)、バブ子の夏祭りの浴衣を忘れたり。結果、浴衣は間に合ったけど、あのバブ子の悲しい顔が忘れられない…。
悩んでいる自分を救ってくれた娘の一言
一時期は以前と違う自分に苛立ち焦り、こんなポンコツで子育てが務まるのかしら? と悩んだときもありました。
そんなあるとき、なにか忘れて自分にイライラしてる私に向かってバブ子がにっこり笑いながら「まっいいっか!」って私に言ったんです。そのとき、本当にまっいっか! って、そうだよね! って救われた気がしたんです。
大したことじゃない、そんなことより、娘との時間を笑いながら過ごしたいよねって思えた。できなかったことばかりに目を向けるんじゃなくて、今できていることを自分で認めてあげよう。バブ子を育てながらバブ子に育ててもらって、新たに一緒に成長している感じです。
完璧なんかないし、ガクッとも止められないから、どうせさらにポンコツに磨きがかかるんだから(笑)。その時々、そんな変化を、そんな自分に対して自分がどう思うのか? 丸ごと受け入れておもしろがってはどうだろうか。
老いているだけではない、今46歳の私にはすばらしい経験値がある、人生楽しいときも辛いときもあることを熟知している。
46歳の自分も子育ても、ときに『まっいっか』とおもしろがろう! ガクッときたらおもしろくなってきた合図だゾ!