大人の旅はできれば身軽かつスマートに過ごしたいもの。20年以上ひとり旅を続けている作家の有川真由美さんは、国内ではワンピースにスニーカーを鉄板にしているそう。その理由とおすすめのコーディネート、身軽に過ごすための持ち物リストを教えてくれました。
すべての画像を見る(全3枚)国内のひとり旅は「ワンピース+スニーカー」がおすすめ
私が国内のひとり旅をするときの服装は、圧倒的にワンピースが多い。
理由はコーディネートを考えなくていいのと、1枚だけでサマになるから。旅行の前日に鏡の前でファッションショーをして、トップスとボトムスの組み合わせを考えるのは面倒。ヘタすると睡眠不足で出発することになってしまう。
1泊なら、替えの下着だけで着替えはいらない。2〜3泊の旅であれば、着て行くワンピースと、もう1着、シワになりにくいワンピース(またはセットアップ)があればじゅうぶん。
まずワンピースを決めてから、ストール、アクセサリー、帽子など小物を選ぶのはさほどむずかしくない。春秋の肌寒い季節は、脱ぎ着のしやすいアウターを組み合わせて。
お気に入りのワンピースは、気分を上げてくれるもの。ディナーに出かけるときは華やかなスカーフと大きめのアクセサリー、おしゃれなサンダルを合わせることもあるし、街を歩き回るときは、履きやすいスニーカーで闊歩する。
以前は「フェミニンなワンピースには、細めのパンプスでしょ?」と思っていたが、いまはむしろ、ボリュームのあるスニーカーの方が、全体の甘さを調節して、しっくりくる。ロング丈のワンピースなら、縦長ラインを強調してくれて、ほどよく大人っぽい雰囲気。
ただし、冬の時期に旅するときは、防寒対策が最優先。パンツが主になる。ゴワゴワとした厚手のセーターよりも、ヒートテックや裏起毛の薄手のものを2〜3枚重ね着するほうが暖かくて動きやすく、室内での脱ぎ着もラク。また、海外旅行の危険地域では、スカート類や目立つ服装は防犯上、避けたい。高価なバッグや日傘など、「いかにも旅行者」という格好も狙われる確率大。とくにひとり旅は、いざとなったら走って逃げられる服装を。
大人のひとり旅は、服装も無理をしない、かつおしゃれであることが大事。綿やウール素材やジャージー素材など、シワになりにくい、またはシワ加工されている素材で、着ていてラクな服を選びたい。スーツケースに入れるときは小さく畳んだり、まるめたりするのではなく、広げてミルフィーユ式で重ねるほうがシワになりにくく、かさばらない。
長期の旅行でも、ワンピース2〜3枚を中心に服を決めていくと、コーディネートがラクで、荷物も少なくなる。自然のなかを歩き回るときは、スポーティーな上下をワンセット用意したい。
大人のひとり旅は、服装で頭を悩ませてはいけない。必要になったら、現地調達したっていいのだ。スマートかつおしゃれであるために、ぜひ「ワンピース+スニーカー」を試してほしい。