きっぷのキャンセルには「手数料」が発生

みどりの窓口に並ぶやすこーんさん
書籍『食べて飲んで ひとりで楽しむ鉄道旅』(玄光社刊)より
すべての画像を見る(全3枚)

旅そのものが中止になった場合、取ったきっぷはキャンセルすることになります。普通乗車券や自由席特急券、自由席グリーン券などは、未使用で有効期間内にかぎり、手数料220 円を差し引いた額が戻ってきます。

しかし指定席特急券、指定席グリーン券、サンライズの寝台券などは、列車出発日の2日前までは手数料340円ですが、出発日の前日から出発時刻までは、きっぷ代の30%を手数料として支払わなくてはなりません(最低340円)。これはかなり大きな差です。もしキャンセルするつもりであれば、それまでに「みどりの窓口」で手続きをしましょう。

●人気のきっぷが取れるタイミングは?

また、観光列車やサンライズなど、人気のきっぷが直前に取れることもありますが、これは上記の理由でキャンセルされたきっぷが狙えるからです。つまり、2日前ギリギリにキャンセルする人がいるため、その時点でチェックすれば、取れることもあるのです。

そのほか、団体で押さえていた旅行会社が一度にきっぷを手放すこともあるので、気になったらそれ以前もマメにチェックしてみましょう。

列車が運行中止!どうすれば?

列車の運行中止
※画像はイメージです。(画像素材:PIXTA)

乗ろうとしていた列車の運行が、事故や悪天候などで休止になる場合があります。出発前であれば、きっぷは全額戻ってきます。出発後に途中で運行中止となった場合は、そこから先の乗車券代、まだ乗っていない特急などの料金が戻ってきます。

また、特急列車が2時間以上遅れた場合、特急料金が全額戻ってきます。寝台特急サンライズも同様です(寝台券、乗車券代は戻ってきません)。さらに朝6時まで寝台を利用した場合をのぞいて、途中駅で運転取りやめになったときは、寝台料金も全額払い戻されます。払い戻しにはその時のきっぷが必要なので、大切に取っておきましょう。

説明してきたことは、おもに紙のきっぷの場合です。チケットレスなどは、条件が違うことも多いので、それぞれご確認ください。

※ この記事は『食べて飲んで ひとりで楽しむ鉄道旅』(玄光社刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。

食べて飲んで ひとりで楽しむ鉄道旅

食べて飲んで ひとりで楽しむ鉄道旅

Amazonで見る