昨今、その存在意義をめぐって議論が絶えない「PTA」。ママ友いじめ、教師からのセクハラなどなど、親を悩ませるトラブルは実際に存在しています。
今回、PTAの実態を読者に向けて調査。暑さも吹き飛ぶ本当にあったお話をレポートします。

PTA廃止を望む声も!本当にあったひどい活動内容と人間関係トラブル

PTA
PTA役員に選ばれてしまった…つらい
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アンケートでは、「いい制度だし、積極的に参加したい」と好意的に捉えている人は312人中23人と、わずか10%にも満たないことが判明しました。
一方、「いい制度だが、自分自身が参加するのは面倒だ」(47人)、「PTA自体は必要だと思うが、親の負担が多すぎる」(141人)と、約3人に2人がPTA活動の必要性を認めつつも、“自分は関わりたくない”と考えている様子。さらに、「PTA活動は今の時代に即していない。廃止したほうがいい」(84人)と存続そのものをバッサリ否定した人は約4人に1人ものぼりました。

それもそのはず、PTA活動は働いていようがいまいが、未就学児の育児や介護があろうがなかろうが、なにかと時間の拘束も多いのです。それでは、実際の声を聞いてみましょう。

●「なんの意味があって…?」ベルマークにママさんバレーと無意味な招集に怒り

PTA活動の中では「無駄の最高峰」と名高いのがベルマーク作業です。こちらはとくに文句の声が多くあがりました。

「ベルマークを回収して点数を数える作業として10数人集められ、中には仕事を休んで参加する人までおり、半日かけてやりました」(パートタイム・45歳)

「ベルマークを数えさせるだけならボランティアでも外注のアルバイトでもいいわけで、なぜその役割をPTA役員が担う必要があるのでしょうか」(フルタイム・42歳)

また、わずか数名しかいないママさんバレー部員のために夜に発足式を開催したという例も…。

「PTAにはママさんバレーの部員が数人しかいないのに、校長教頭含め10数人が集まって発足式をわざわざ夜に開催させられたことがありました。なぜ忙しいのに、こんなに意味のないことをしなければいけないのでしょうか」(パートタイム・43歳)

意味をなしていいない活動はあるようです
(※写真はイメージです)

まだまだ意味をなしていいない活動はあるようです。

「広報委員の作成する広報誌。学校のHPがあるのに、必要なのかな? と思います。教育委員の開催する講演会などの保護者向けのイベントも、平日の昼間、みんな暇ではないので参加率も低い。年に数回も開催する必要はあるのか? と疑問でなりません。この活動のために収入が減ったり、子どもの晩ご飯をおにぎりだけにして夜外出している保護者もいて、明らかに家庭に支障をきたしています」(自営業・40歳)

●セクハラ、LINEいじめ、保護者同士のいざこざへの巻き込み…恐怖の人間関係

PTAは昼間だけでなく、夜も会合が開かれますようです。昼は昼で、「有休をPTAで使い果たしてしまった」「職場に毎回頭を下げて出席している」という働く親たちの嘆きがありますが、夜の会合もまたつらいもの。

「夜開催なので、『子連れは会議の邪魔』なんていう人もいるけれど、結局ミーティング後に飲み会をやりたい人がいるからこうなっている」(専業主婦・46歳)という怒りも。

会合に出たら出たでこんな事件も勃発します
(※写真はイメージです)

そして会合に出たら出たでこんな事件も勃発します。

「歓送迎会で酔っ払った先生から、膝の上に座るように言われました。もちろん拒否しましたが。酔っ払うと先生もただのオヤジになるので要警戒です」(パートタイム・41歳)

また、保護者同士のいざこざも悩みの種に――。

「一緒に活動する保護者と折り合いが合わず、LINEグループでは無視されたり、集団攻撃を受けたりと、なかなかこちらも意見が受け入れてもらえず辛かったです」(パートタイム・40歳)

「私のクラスにはかなりコワモテ一家がいて、お母さんも立派なヤンキー。その方が役員になりましたが、集まりも運動会に割り当てられた係の仕事もなにもしてくれません。そんなある日、突然私宛に『うちがまったく仕事しないって言いふらしてるみたいだけど! うちも仕事があるから、仕事せんと生活できんやろ!?』と怒りに満ちたメールが。私は言いふらしていないことを説明し、誤解は解けましたが、あのメールは本当に怖かった…」(フルタイム・44歳)

「去年の本部役員が仲が悪く、お互いに悪口を言い合っていました。双方から悪口を聞かされていた私は、彼女たちが私を自分の味方につけようとするのが伝わり、板挟みに」(専業主婦・38歳)

本当にあったPTAの恐ろしい話、いかがでしたでしょうか? これから参加をするかもしれない…そんな方はこんなトラブルはないよう祈りたいですよね。