いつも整った部屋で過ごしたいけれど、仕事や育児に追われると片づけへのやる気が出ない…という方も多いはず。そこで、整理や収納のモチベーションが爆速で上がる「5倍速家事」のノウハウをご紹介します。教えてくれたのは、小学生男子2人の母で整理収納アドバイザー1級のNagisaさんです。

綺麗に整頓された部屋
5倍速家事にとって大切なマインドリセット。思考のベースを変えるだけでも暮らしはいい方向へ向かっていきます
すべての画像を見る(全4枚)

「5倍速家事」で自分時間を生みだす

育児と家事で一生懸命だったときに「仕事」という新しくやりたいことが増えました。そのため長男が幼稚園から帰ってくるまでの5~6時間でやっていたことをギュッと1時間に短縮し、仕事の時間を生みだせないかと工夫したのが「5倍速家事」です。

「5倍速家事」は、ただスピードアップをすることが目的ではありません。部屋の仕組みや暮らしの組み立てを見直すことで小さな時短が積み重なり、時間を生みだすことにつながるのです。

30分後に来客がある設定で爆速イメトレ

急いで片付けをする

いつも整った部屋をキープできれば、気持ちよく過ごせるとわかっていても、生活している限り部屋は散らかるし、常にすべてのものが定位置にある状態なんて無理。仕事が忙しかったり、長期連休中だったり…と、イレギュラーな日常が続くと、部屋が荒れるのは当然です。

すぐに片付けスイッチが入ればいいのですが、ダラダラ過ごしてしまったり、最初の1歩が踏みだせない! ということもしばしば。片付けの方法をいくら知っていても、モチベーションがゼロだったら動くことすらできません。

そんなときに私がやっているのが、「ストーリー設定」です。ちょっと想像してみてください。今から30分後に来客があるとしたら? きっとすぐさま立ちあがり、爆速で片付けるはず。その設定を自分のなかに憑依させるのです。

私の場合は、「近所のお友達が遊びにくる」とか、「取材のスタッフさんがくる」などが定番。タイマーをかけてどこまでできるか、よくやっています。

ものの整理は、私がミニマリストだったら?と自問自答

ほかにも、ものを整理するときにイメージする「ミニマリスト思考」。ものの整理で迷ったときは、私がミニマリストだったら? と自問自答するだけで、片付けがはかどるんです。

限られた時間は、想像以上のパフォーマンスを発揮してくれるもの。逆に時間があるときほど、「思いどおりに動けなかった!」という経験を何度もしています。動きだせばなんてことないのに、1歩が踏みだせないときは、ストーリー設定で自分の背中を押してみてください。