16日(水)より初回放送のドラマ『Dr.アシュラ』。どんな急患も「絶対に助ける」と誓う救命医・杏野朱羅(あんのしゅら)を演じるのは、2025年エランドール賞新人賞に輝いた松本若菜さん。ここでは松本さんに、作品への向き合い方や演じる役への熱い思いを伺いました。
お芝居を初めて19年目、作品への向き合い方が変わってきた
1年を通じて、もっとも活躍した新人俳優に贈られるエランドール賞新人賞。だれもが納得するめざましい活躍で、2025年の同賞に輝いた松本若菜さん。松本さん自身も、これまで積み重ねてきた経験から、作品への向き合い方に変化を感じていると言います。
「昨年は、いろいろな作品に巡り合えて、賞までいただけたことに感謝しています。今まで台本は、自分の役柄しか考えずに読んでいましたが、主演をさせていただくうちに、台本に描かれていない役柄の内側も、しっかりとつくるようになりましたし、作品全体を見るようにもなりました。お芝居を始めて19年目になりますが、いろいろな経験をしてきたからこそ、私自身も変わってきたのだと思います」
初めての救命医役に「気持ちを奮い立たせた」
そう語る松本さんが主演するドラマ『Dr.アシュラ』が、4月16日からスタート。松本さんが演じるのは、帝釈総合病院救急科の救命医・杏野朱羅(あんのしゅら)。朱羅は、運び込まれる急患をいっさい区別せず、どんな症状の患者であっても「絶対に助ける」という強い信念の持ち主。病院の都合を勘案したり、上司に忖度したりすることなく、ただ目の前の患者の命を救うことに心血を注ぎます。
生死に関わる修羅場であればあるほど本領を発揮し、ときには重症患者2人を同時にオペする神業も披露。その立ち居振る舞いから、三面六臂(さんめんろっぴ)の鬼神・阿修羅になぞらえ“アシュラ先生”と呼ばれています。原作は『Ns’あおい』『町医者ジャンボ!!』など、医療マンガを描き続けている、こしのりょうさんの同名コミック。
「原作では、こしの先生の描く朱羅が劇画タッチで、まるで目の前で治療が行われているような緊迫感とスピード感が伝わってきて、どんどん作品に引き込まれていきました。これまでも医師役を演じたことはありますが、手技を行う救命医役は初めてなので、しっかり準備しないといけないなと、気持ちを奮い立たせました」