寒さが和らぎ、気温が上がり始める春。窓を閉めきる花粉対策や洗濯物の室内干しが原因で、室内はカビが発生しやすい環境が整っている可能性も…。そこで今回は元小学校家庭科教諭で、家事に関する著作をもつブロガー・よしママさんに、春に最適なカビ対策について教えてもらいました。ポイントを押さえて、快適な春を迎えましょう。
すべての画像を見る(全9枚)春の「カビ」対策は湿気を減らすことがポイント
スギ花粉の季節は、花粉が入り込まないように窓を閉めきっている方も多いのでは。また、季節柄、寒さが残っているので窓を頻繁にあける機会も多くありませんよね。
ただし、気温が上がり始め、家の汚れである「栄養」と「湿度」に加えて「温度」の条件が整い、春はカビが発生しやすくなる季節。この3つのなかで、コントロールできるのは、汚れである「栄養」と「湿度」です。気がついたらカビだらけ…にならないように今のうちに対策しましょう。
換気を効率よく行い、室内の「湿度」をできるだけ下げる
洗濯物の室内干しや、窓を閉めきることで室内に湿気がこもると、カビが増殖しやすい環境になります。そこで、湿気を逃すために、朝晩の花粉の少ない時間帯を狙って換気をしましょう。
リビングは家族がいなくなった夜の間に、寝室は起床後の朝5分だけでも換気をするのが効率的です。部屋の端から対角線上にある窓2か所をあけると、効率よく短時間で換気できます。
キッチンの換気扇から少し離れた窓を1か所あけて、キッチンの換気扇を回すのも短時間で換気ができておすすめです。
このとき換気扇フィルターが油でつまっていたら効率が悪くなるので、新しいものに交換しておきましょう。換気口にはフィルターを設置して、こちらもつまっていないかチェックを定期的に行います。
じつは、洗濯物から発生する湿気はとても多いです。室内干しする場合は、浴室内で行い、湿気がほかの部屋に流れ込まないようにしておきましょう。浴室乾燥がついていない場合は衣類乾燥除湿器やサーキュレーターを利用するとしっかり乾かせます。
わが家は1~2Lほど水分が除湿タンクにたまります。浴室に近い部屋の押し入れ、クローゼット内には湿気が流れ込みやすいので換気を意識的に行いましょう。
カビが増殖しないように、除湿剤の設置と交換
家じゅうの除湿剤を確認して、期限が過ぎたら交換して新しいものに取り換えましょう。
とくに普段あけることのない押し入れや収納棚の中は空気が停滞し、内部に湿気がこもりがち。同様に、洗面所の下の収納、キッチンのシンク下収納、下駄箱も湿気がたまりやすい場所です。
除湿剤を新しく設置し直して、カビが増殖しないようにします。よく乾燥した日に扉をあけて内部に空気の流れをとりこみ、乾かしておきましょう。サーキュレーターや扇風機を使って風を送り込むと効率的です。