片づいたキッチンやリビングにあこがれるものの、必要なものまで捨てない限りはすっきりできないというジレンマ。
「“物置部屋(納戸)”をつくるのも有効です」というのは、「ものが少ない暮らし」を提唱するミニマリストの本多めぐさん。物置部屋と頑張らない片づけについて教えていただきました。

備蓄
キッチンやリビングに置けるけれど、ゴチャつきの原因になるものは物置部屋に置きましょう
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頑張らない片づけ術。あえて物置部屋をつくるとものの管理が劇的にラクに!

インテリアや暮らしの雑誌やブログを見ると、家じゅうがすっきりと片づいていて、憧れますよね。それに比べて自分の家はごちゃごちゃと片づいていない…と、嘆いていませんか?
その悩みに有効なのが「物置部屋」。
Twitterで一般の方にアンケートを実施したところ、回答があった108人のなかで、物置部屋がある人が、なんと半分以上もいたのです。

お子さん関連のものや、季節用品、独身時代に持っていたものが保管してあるなど、普通の居住スペースに置ききれないものを、ひと部屋に集めているようでした。
お子さんが小さいうちは居住スペースに余計なものを置くと危ないので、ほかの部屋にものが集中すると言う意見も。

皆さん、ものが多くて困っているのです。でも、必要なものが捨てられないのは当たり前なので、あえて1つ物置部屋をつくってみませんか。

お子さんが小さくて部屋が余っている場合など、今は物置部屋に使い、大きくなったら子ども部屋にするなど、柔軟に活用していきましょう。期間限定でも部屋の役割をしっかり決めて活用しましょう。
では、具体的に物置部屋のつくり方を紹介します。

●置き場所は、使う頻度で決める

よく使うもの
トイレットペーパーなどよく使うものは取り出しやすい位置に

部屋じゅうでは、頻繁に使うものを取り出しやすい位置にしましょう。
手前の方に、トイレットペーパー、お掃除用品、ドリンク類などのよく使うもの。

重いもの
大きいものや重いものは下に

重いものや大きなものは下に。たとえば扇風機やスーツケース、健康器具などです。
また、手の届きづらい上のほうには、めったに使わないものや、軽いものを入れます。予備の寝具や使っていない照明器具など。

●ラベルをはって取り出しやすく

クリスマスツリー、ハロウィーングッズ、キャンプ用品などの季節用品は、その時期しか使わないけれど大切なもの。季節用品は年に1回しか出し入れをしないので、奥のほうに収納しても大丈夫です。
そのかわり、ラベルに中身をしっかり書いておきましょう。

本など、1度読んだらしばらく読まないものは箱に入れて奥の方へ入れてOK。中身の見える透明なボックスに入れると管理しやすいです。
本当に読む本だけ厳選して居住スペースに置くといいでしょう。

●注意点は、がっちりした収納家具を買いたさないこと

注意点は、わざわざタンスなどガッチリした収納家具を買いたさないこと。永久に物置として使うわけではないので、仮置きの家具で対応しましょう。
押し入れなど備えつけの収納スペースに入りきらない場合のみ、スチールラックやカラーボックスなど、簡易的なもので補います。積み重ねられる中身の見えるボックスもいいですね。

こんなルールで、完璧を目指さず、上手にあき部屋を活用しましょう。
物置部屋があることに抵抗があるかもしれませんが、状況に応じて、家族が心地よく暮らせるように、今ある部屋を活用してみませんか?