人気アップルパイのお店「松之助」のオーナーで、料理研究家・平野顕子さんのパートナーはウクライナ系アメリカ人。ニューヨークのアパートで同居する料理上手の義母から、「アップルパイのレシピよ」と教わったのが「シャロッカ」というスイーツなのだそう。現地ではケーキ風の生地でもパイと呼んで親しまれている家庭の味です。本場のレシピを教えてもらいました。
ラムレーズンが入ったバニラ香るアップルパイ
最古の果物であるリンゴだからこそ、昔ながらの素朴なアップルパイのレシピが世界各地でつくり継がれています。
●ウクライナのシャロッカ
【材料(直径18cmの底がはずせる丸型1台分)】
<生地>
- 卵 1と1/2個
- グラニュー糖 100g
- サワークリーム 75g
- サラダ油 40g
- バニラエクストラクト 小さじ1/2
- A[薄力粉125g べーキングパウダー小さじ1 塩ひとつまみ]
- ラムレーズン 40g(レーズン20gをラム酒20gにつけておく)
- リンゴ 1個
<リンゴ>
- リンゴ 1個
- レモン汁 大さじ1/2
<仕上げ(粉糖)>
- 粉糖 適量
【つくり方】
<生地>
(1) ボウルに卵を入れ、ハンドミキサーの低速で溶きほぐす。グラニュー糖、サワークリーム、サラダ油、バニラエクストラクトを順に加え、その都度低速のまま混ぜる。
(2) 合わせてふるったAを2回にわけて加えて混ぜる。
(3) ラムレーズンと皮をむき、厚さ2mmほどのイチョウ切りにしたリンゴを加え、混ぜる。
<リンゴ>
(4) リンゴは皮をむかず、四つ切りにしてスライスし、レモン汁をふる。
<組み立て>
(5) 底にベーキングペーパーを敷いた型に、(2)を流し入れて表面を平らにし、その上に(4)のリンゴをバラの花びらのように並べる。
(6) 180℃に予熱したオーブンで30分ほど焼き、170℃に下げてさらに10分ほど焼く。中心部に串を刺し、生地がついてこなければ焼き上がり。
<仕上げ(粉糖)>
(7) (6)の粗熱が取れたら、粉糖をふる。
※ オーブントースターで加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる耐熱ガラスの皿やボウルなどを使用してください
平野顕子さんの著書『世界のアップルパイ』(PARCO出版刊)は現在発売中。ご紹介した「スイスのアップルパイ」のほか、フランス、スペイン、オランダ、ポーランド、オーストリアなど、19か国で大切に受け継がれる普段着のアップルパイ27レシピが掲載されています。
