スイスの家庭で親しまれている、タルト風の生地を使う変わり種のアップルパイ。スライスしたリンゴを美しく並べ、優しい味わいの「カスタードソース」を回しかけて焼き上げます。仕上げの粉糖が雪景色のようできれい。アップルパイ専門店を営む、料理研究家・平野顕子さんに、そのレシピを教えてもらいました。
リンゴとカスタードを使ったスイスのママの味
リンゴは「紅玉」がおすすめですが、手に入らないときは、「ジョナゴールド」「マッキントッシュ」「コートランド」「エンパイア」「グラニースミス」でもおいしくつくれます。
●スイスのアップルパイ
【材料(直径18cmタルト型1台分)】
<生地>
- バター(食塩不使用/室温) 45g
- グラニュー糖 大さじ1/2
- A[強力粉50g 薄力粉25g]
- 冷水 大さじ2
<リンゴのフィリング>
- リンゴ 1個
- グラニュー糖 大さじ1
<カスタードソース>
- 生クリーム 80ml
- ブラウンシュガー 大さじ1
- 卵 1/2個
- 卵黄 1個分
- コーンスターチ 大さじ1/2
<仕上げ> - 粉糖(適量)
【つくり方】
<生地>
(1) ボウルにバターを入れ、ハンドミキサーの中速でかくはんする。グラニュー糖を加えて混ぜ、合わせてふるったAを加えて混ぜる。
(2) 冷水を加え、生地をひとつにまとめる。ラップに包み、冷蔵庫で1時間ほど休ませる。
(3) 打ち粉(分量外)をした台の上で、(2)の生地をローリングピンで直径22㎝ほどの丸形にのばす。
(4) 型の底に(3)の生地をしき、型からはみ出した生地は切り落とし、フォークで全体に空気穴をあける。
(5) 190℃に予熱したオーブンで20分ほど空焼きする。
<りんごのフィリング>
(6) リンゴは皮をむかず、厚さ3mmほどのくし形に切る。
(7) バットに(6)を並べてグラニュー糖をふり、5分ほどおく。
<カスタードソース>
(8) 別のボウルにすべての材料を入れて混ぜる。
<組み立て>
(9) (5)の空焼きした生地に(7)のリンゴのフィリングを丸く並べ、(8)のカスタードソースを回しかける。
(10) 180℃に予熱したオーブンで20分ほど焼く。
<仕上げ>
(11) (10)の粗熱が取れたら、粉糖をふる。
※ 電子レンジの加熱時間は600Wを基準にしています。500Wの場合は1.2倍、700Wの場合は0.8倍を目安に加減してください。機種によって多少差があります
※ 電子レンジやオーブントースターで加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる耐熱ガラスの皿やボウルなどを使用してください
平野顕子さんの著書『世界のアップルパイ』(PARCO出版刊)は現在発売中。ご紹介した「スイスのアップルパイ」のほか、フランス、スペイン、オランダ、ポーランド、オーストリアなど、19か国で大切に受け継がれる普段着のアップルパイ27レシピが掲載されています。
