洗面室と脱衣所を共有スペースに。そんな間取りが多いなか、コロナ禍に家づくりをはじめた日刊住まいライターは、洗面室を玄関近くに独立させるプランを採用しました。2年暮らして「帰宅時にすぐ手洗いできる」「家族が入浴の際にも気兼ねなく使える」「掃除がラク」といったメリットを実感。その理由について詳しく語ります。
すべての画像を見る(全6枚)きっかけはコロナ禍。独立した洗面室を設けた理由
筆者は夫婦と4歳と1歳の息子の4人家族です。2年前に地元工務店で2階建ての家を建てました。
筆者が家づくりを開始したのは、コロナ禍で生活様式が変わった頃。間取りを検討していくなかで重視したのは、「帰宅時の家族、または来客が、玄関に入ってすぐ手洗いができる環境を整える」ことでした。
その一方で、水まわりが増えるとその分掃除の面倒も加わるという懸念もありました。筆者は飲食業に携わる身であるため、人一倍水まわりの掃除に神経を使う性格なのです。
できるだけ水まわりは増やさずに、使い勝手のよい手洗い場を設けたい。そんな要望に対して工務店が提案したのが「玄関の近くに独立した洗面室を設ける間取り」です。
実際に暮らしてみると、帰宅時・来客時に手洗いがしやすい望んだとおりの環境に。
ちなみに手洗いは洗面台を省き、トイレや脱衣所と隣り合うように設置しました。おかげで手洗いや洗顔なども、1か所ですませることができます。
洗面台の数が増えたわけではないので、追加負担もなし。予想以上に便利な間取りとなりました。
メリット1:扉がないからノンアクションで手が洗える
玄関ホールと洗面室の境目には、扉を設けていません。ですから帰宅後の家族の手が汚れていたとしても、ドアノブに触ることなく手洗いができます。子どもとの外遊びで手を汚してしまったようなケースでは、手洗い場まで直行できるため、ストレスがありません。
また、ドアノブが汚れにくい分、掃除の頻度も減らせます。
メリット2:トイレ内に手洗い器を設置しない
洗面室はトイレに隣接しています。そのため、トイレ後は洗面室で手を洗えるので、トイレ内に手洗い器を設置せずにすみました。水まわりが多いとその分、掃除をする場所が増えてしまうので、ズボラな筆者にとって大きなメリットだと感じています。
また、手洗い器がない分、トイレ内に収納を増やすことができました。筆者は収納棚の上をフラットにして、スッキリ片付けやすくしています。
ただし、注意点もあります。トイレ室内に手洗い器がないということは、用を足したあと、洗っていない手でトイレ室のドアノブを触ることに。この点について筆者は納得しましたが、好みは分かれるかもしれません。