2025年以降見直しが検討されている「年収の壁」問題。例えば、所得税がかかる年収の額が、現状の103万円から123万円に引き上げられる場合、主婦やパート、学生バイトが有利に働ける可能性があります。今回は、こんな時代にもトクするお金マインドについて、ファイナンシャルプランナーの資格を保有するいちのせかつみさんとサバンナ八木真澄さん、ポイ活マスターであるくぅちゃんに教えてもらいました。
年収の壁が103万円→123万円に?これからトクする働き方は?
主婦のパートや学生バイトが123万円まで有利に働けるようになります!
いちのせさん「壁が引き上がった分123万円ギリギリまで働いて貯金に回すのがトク!」
年収の壁が103万円から123万円となり、今まで103万円を超えないように月収を8万円までに抑えていた人は、約10万円まで増やせる計算に。
「123万円ギリギリまで働いて、増収分の20万円は使わずに貯めれば、教育費や老後資金の悩みが軽くなるはず」(いちのせさん)
●年収の壁が引き上がる理由は?
世の中の時給上昇を受けて103万円から123万円に変更!
パート代に所得税がかかり、学生は家族の扶養から外れるラインが“年収の壁”。
「103万円だったのは1995年の時給611円が根拠のため。時給上昇に合わせて123万円に変更へ」
物価高に負けない!プロが実践するお金マインド
物価高で苦しい状況が続く昨今ですが、どんなお金マインドが大切なのか、八木真澄さん、くぅちゃん、いちのせかつみさんに聞きました。
●「週初めは節約、週末は贅沢!今日ひもじい思いをしたら明日はラクや」(八木さん)
お金を多く使う日を後ろにずらすほど、どんどんあとがラクになる。週の予算が2万円なら、前半はカレーライス、カレーうどん…と食材を使い回して節約を。そしたら週末はゆとりをもって贅沢(ぜいたく)な食事や!
●「ポイ活は“使うお金は最小限、貯めるポイントは最大限”に!」(くぅちゃん)
ポイントを貯めるために買い物するのは愚の骨頂。効率よくポイントが貯まるカードで固定費や買い物の決済をするなど、生活のなかで自然と貯まる仕組みを取り入れ、無意識に貯まる環境をつくって。
●「医療保険は入院保障よりも通院保障重視で」(いちのせさん)
今は病気やケガで手術をしても、長く入院させてもらえない時代。保険も入院保障より通院保障が手厚い方がおトクです。今後も時代の変化に合わせて見直せるように、かけ捨ての保険で確保しましょう。
●「ふるさと納税は飽きずに食べられる米と油が最強」(くぅちゃん)
高級食材はたくさん届くと、ありがたみを感じないもの。食卓に欠かせなくて最後まで飽きずに食べられるものとなると、定期的に消費するお米と油が最強です。この2つに決めてしまえば、返礼品選びも時短に!
【ポイント】「被災地への寄付なら支援にもなっておすすめ」(いちのせさん)
能登などの被災地の地産品も、ぜひ選択肢に。食費節約になるうえ、被災地支援にもつながります。