小さな子どもがいると、家がすぐ散らかってしまったり、キレイな状態が長続きしないもの。ここでは、散らかさないことよりも「すぐ片付く」部屋づくりを心がけ、暮らしが好転した事例を紹介します。教えてくれるのは、ゴミ屋敷で育った経験を活かした片付けに関する情報発信や、お片付けサポートを行う整理収納アドバイザー・つうさん。普段実践している「10分で片付けられるようになるコツ」について語ります。

つうさん宅リビング
忙しい時季や子育て中は、家の中が散らかってしまいがち
すべての画像を見る(全4枚)

ものの「定位置」を決めて、迷う時間を徹底的に減らす

ものの定位置

いざ片づけを始めても「これはどこに片づけよう?」といちいち迷っていたら、時間を無駄にしてしまいますし、モチベーションも続きません。ずばり、この「迷う時間」を極力減らすことが、散らかっても簡単に片づけられるコツのひとつです。

わが家も共働きで子育てをしているので、すぐ家が散らかります。おもちゃ、文具、本…これらがテーブルの上や床に転がっていることなんてしょっちゅう。とはいえ、毎日片づけに多くの時間をかけることはできないので、すべてのものに戻す場所=定位置を決めています。

「ハサミはこの引き出し、本はこの棚」などと決めておくことで迷う時間が減り、格段に片付けがスムーズになりました。

収納を見直して、片付けのハードルを下げる

片付けやすい収納アイデア

時間をかけずラクに片づけるには、「片づけやすさ」も重要なポイントです。

たとえば、片づけのたびに「扉を開けて、ケースを取り出して、フタを開けて…」とアクション数が多くなると、面倒で片づけのハードルが上がってしまいます。そこでわが家では、「ケースに入れるだけ」「フックにかけるだけ」など、できるだけシンプルな収納にしています。そして、「おもちゃをしまうケースはリビング近くに置く」など、よく使う場所の近くにできるだけ収納するよう心がけています。

これらを意識することで、毎日の片づけがグッとラクになりました。

家族みんなが片付けやすい収納に整える

つうさん収納アイデア

自分だけではなく、家族が片付けやすい仕組みをつくることも大切だと思います。家族も協力できれば、片づけが早く終わります。わが家は、小さな子どもでもどこに戻せばいいかわかりやすくするために、収納ケースに写真を貼っています。夫にも、どこになにを収納しているのか伝えるようにしています。

また、私が戻しやすい場所であっても、背が小さい子どもにとっては戻しにくい、行動パターンが違う夫にとっては戻しにくいこともあります。なので、家族が使うものは家族みんなが戻しやすい場所に収納するようにしています。