体調を崩すと、暮らし周りにも影響が出てくるもの。炊事や掃除に手が回りづらくなったり、家族に頼ることになったり…。整理収納アドバイザーの原田さよさん(60代)は、先月風邪を引いたことで整理収納の効果を改めて感じられたということです。さらに反省点も踏まえて、教えてもらいました。
すべての画像を見る(全5枚)体調が悪いときに感じた、整理収納の効果
私は先月初めに風邪をひき発熱し、解熱してはぶり返してしまい、咳も長引き眠りにくい状態が続きました。すっきり治るまで3週間以上かかってしまったのですが、発見もありました。
体調が悪いときに改めて感じたのは、家がある程度片付いていたおかげで、療養に専念できたことです。普段から片付けておくことのメリットを紹介します。
●家族に料理を頼みやすくなった
たとえば、キッチンのものの収納場所を決めていたので、家事を頼む際にも、互いが迷わずにすみました。熱で寝込んでいるときは夫に料理をしてもらったのですが、食材を収納する場所が固定されていると、私があれこれ言わずにすみましたし、夫も好きなものを好きなようにつくれたそうです。
●食材の在庫がわかりやすく、買い物を頼みやすかった
また、レンジ加熱だけで食べられる冷凍食品やレトルト食品が、どこにどれだけあるか分かるように収納していたので、在庫を見に行かなくても残りがどれくらいあったかだいたい覚えていました。これは、夫に買い物を頼む際にも役立ちました。
●部屋がすっきりしているだけでも体の負担が減る
さらに、今回の経験で意外だった効果としては、部屋がすっきりしているだけでもラクに感じたこと。目から入ってくる情報が少ないせいかもしれません。体調がよいときはそこまで思わないけれど、ものの出すパワーというか「圧」は、知らず知らずのうちに人を疲れさせているのかもしれません。
●かねてから夫に家事をやってもらっていたことがよかった
夫が定年し再雇用となる少し前くらいから、料理や洗濯を覚えてもらうようにしてきたことや、義母の介護も手分けするようになっていたことにも、ずいぶん助けられました。
私ががんばったみたいに書いてしまいましたが、そうではありません。夫自身、もともと料理が好きだったことや、在宅勤務になり通勤時間が浮いたことなど、たまたまいい条件に恵まれたのだと思います。