アクセサリーと巻き物をフル活用する!

おしゃれについては、60代の後半からあまり変わっていません。

ただ、小物の大切さについては、より実感しています。

まず、80歳をすぎて年々歳々、さらに顔も首元も色はくすんで、シミやシワが増えてきました。自然の法則ですから、それは仕方ありません。だから、隠して華やかさをたします。私の場合は、カジュアルなスタイルに自作のアクセサリーや小物をつけるのが定番です。

パールやメタリックのパーツでつくったピアスに、ネックレスかラリエット(※留め金のないヒモ状のアクセサリー)、ブレスレットをつけます。グルグル、じゃらじゃら、盛りだくさんです。気になる首元には、スカーフやストールをふんわり巻きます。

若いときは、クリスマスツリーのようにあれこれたくさんつけたり下げたりしなくても、肌も髪の毛もツヤやハリがあって美しい。その存在自体、かわいいのが若さだと思います。

でも、シニアはうーんと盛っていいと思うのです。減ってきた華やぎや、きらめきは、たして補うというわけです。とくに私の場合など、トップスもボトムスも色が渋めなので、よけいに小物の力は大切だと感じています。

ただ、服の色とトーンをそろえた巻き物や、つける手づくりアクセサリーのテイストをそろえるようにしています。こうすると、カジュアルすぎず、スポーティすぎない、おしゃれカジュアルになるようです。

パンツは動きやすくて、身体もラクです。周囲を見ても、高齢者になるほど、パンツにソックスというスタイルが多いように感じます。私もパンツ派ですが、パンツスタイルはひとつ間違うと、山登りや草取りに行く格好に見えてしまいます。カジュアルすぎてしまうのですね。ですから、日常やお出掛けのパンツスタイルなら、手持ちの小物で華やかさを添えてみるのはいかがでしょうか。

デザイナーのソニア・リキエルの「ユミ、欠点は徹底的に隠す。長所は徹底的に見せる。それがおしゃれの秘訣よ」という教えは忘れられません。

弓・シャローさんの新刊『パリの86歳はなぜ、毎日が楽しそうなのか 超自分勝手なのに誰からも愛される45の習慣』(実業之日本社刊)は発売中。

パリの86歳はなぜ、毎日が楽しそうなのか 超自分勝手なのに誰からも愛される45の習慣

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