「キッチンの収納がたりない…」とストレスを感じることは、ありませんか? 35平米のマンションで夫婦ふたりで暮らすミニマリストの村上はなさん(31歳)は、少しの工夫で、小さなキッチンでも広々と使えるようになったそうです。そんな村上さんに「狭いキッチンでも片付くコツ」を教えてもらいました。

キッチン
狭いながらも備えつけの収納にものが収まっているので、広々と調理できます
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1:コップはお気に入りだけに厳選する

食器棚
コップを減らしたことで、コップ以外の食器もしまえるようになりました。

ついつい増えてしまうのが、コップだと思います。引っ越し当初は、棚一段分がコップで占領されていました。しかし、普段使うコップは一人せいぜい2〜3個ぐらいだと気づき、お気に入りを厳選しました。16個もあったコップが半分に減り、あいたスペースに急須と水筒がしまえるようになりました。

もし来客の際にコップがたりなくなっても、紙コップを使えば問題ありません。まだまだスペースが余っていますが、あえて余白を残すことで、スムーズに出し入れができるように。

コップを減らすだけでもスペースが増えるので、片付いた感動を味わえます。この調子でほかの収納も見直していき、小さな達成感を味わいながら、キッチンを整えていきました。

2:専用の調理器具を手放す

キッチン棚
専用の調理器具を手放したおかげで、ストック類や災害時用の紙皿が収納できるように

キャベツの千切りスライサーやシリコンスチーマーなど、ちまたで話題の便利な調理器具ですが、多くもちすぎると返って収納スペースを圧迫してしまいます。

わが家ではみじん切り器など、使用頻度が低い専用の調理器具はもっていません。年に数回しか使わない専用の道具を持ち続けるよりも、年に数回は不便だけれど、毎日広々使えることを優先しました。

こうすることで、備えつけのキッチン収納だけで、調理器具が収まるようになります。むき出しで置く調理器具を最小限にするだけでも、片付いている印象になります。

3:代用できる調理器具を見つけて手放す

鍋、フライパン
鍋とフライパンは全部で5つ。深型のフライパンは土鍋代わりにもなります

狭いキッチンでは、代用できる調理器具をフル活用して、アイテム数を減らしています。
わが家では菜箸を手放し、滑りにくいシリコン素材のトングで代用。パスタも炒め物もトング一本で調理できます。

土鍋ももっておらず、取っ手がとれる深型のフライパンで、炒め物から鍋料理まで調理しています。さまざまなメーカーから販売されている、取っ手がとれる調理器具を活用すれば、重ねるだけで収納ができ、小さなスペースですみます。

ひとつの道具でいろいろな用途に使えそうと感じたら、用途が似ている調理器具は使わず、しばらく生活してみます。問題がなければ、用途が広い方を残していくと片付きます。