2:姿勢や歩き方に気を配るようになった

朝倉さんウォーキングレッスン
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ただでさえ実年齢以上に見られがちなグレイヘアなのだから、スッキリと美しい姿勢でいたい! そんな思いから始めた姿勢と歩きの勉強ですが、学べば学ぶほどに「自信は外側からつくられる」ことを実感します。よい姿勢でいると、自然に不安が薄れ、自信がわいてきます。

現在私は、老若男女問わず美姿勢とウォーキングを教える活動をしています。ウォーキングインストラクターという新しい役割に出逢えたのも、グレイヘアになったことがきっかけです。

3:人の意見は参考にしつつ流せるようになった

私が白髪染めをやめてグレイヘアに変身しつつあったのは、2016年頃のこと。当時はまだグレイヘアという言葉が一般的ではなく、白髪染めをしていない40代は珍しかったため、「染めるのが常識」「染めるのはマナーの一環」といった意見をいただくこともありました。

そんな意見に対し、最初は「頭皮がかぶれるから」と言い訳のように染めない理由を伝えていました。しかし、理由はなんであれ、“白髪はよくない”と信じている人の気持ちを変えることはできません。人の気持ちは簡単には変わらないと気づいてからは、相手から聞かれない限り、自分の髪色に関して言い訳を言うのをやめようと決めました。

これは髪色に限ったことではありません。たとえば、勝手なうわさを信じている人に対して弁解するのも徒労です。自分の正当性を伝えたくなりますが、相手がなにを信じるかはこちらがコントロールできるものではありません。

なにを言われても、毅然とした態度で受け入れる強さに憧れます。…私もまだまだ修行中ではありますが。

自分には難しいと思ったら、また白髪染めしてもいい

朝倉さんポートレート

白髪染めをしている姿から、それをやめてグレイヘアに変身するのは勇気がいることです。でも、「やってみたいな」「自分がどうなるのか見てみたいな」と少しでも思われるのであれば、私は背中を押して差し上げたいと思います。

途中で「やっぱり無理!」と思ったら、また染めたらいいんです。白髪染めをやめるのに、退路を断つほどの勇気は必要ありません。また染めたくなった頃には、きっと頭皮や髪も元気を取り戻しているはずです。

髪は、染めても染めなくても美しい。そんな価値観が当たり前な世の中になっていくことを願っています。