中学入試当日は思わぬトラブルが起きるもの。余裕を持って家を出ても、駅や受験会場には多くの人が集まり予想以上に時間をとられてしまうことも。実際に1月にお子さんの入試に付き添った元中学受験塾講師の天海ハルカさんは、数回の入試でいくつものプチトラブルを見てきたと言います。天海さんが体験した中学入試当日のプチトラブルについて、お話を伺いました。
すべての画像を見る(全2枚)1:駅で交通ICカードの残高不足で大行列
よほど大きい駅でない限り、中学校の最寄り駅は大混雑します。ライブなどのイベントと同じような感じですね。
受験生のほぼ全員に保護者が付き添い、中にはつき添いが2人以上というところもありました。そうなると駅の階段を上がるだけで平時の何倍もの時間がかかります。
そのなかで、チャージ不足(精算)のために精算機に並ぶ列も長く、駅員さんが交通整理をするほどでした。
もちろんつき添いの保護者もいるため、実際にチャージする人数と並んでいる人数は違うでしょうが、それでも5~10分のタイムロスにはなってしまいます。あらかじめ、余裕を持ってチャージしておきたいものですね。
2:バスに乗るために寒さに耐えながら20分待ち
娘が受験した中学校の中には、駅からバスで校舎まで行くところもありました。入試用に駅から専用のバスが出ているのですが、道路を挟むほど行列ができていました。
常に1台が駅前にあるくらいにバスの本数は充実していましたが、それでも定員いっぱいまで乗り込むのには時間がかかり、娘と私は2本後のバスに乗りました。
その間は風の強い中で待っていたため、予想以上に冷え、防寒対策の大切さが身にしみました。
3:電車にもバスにも忘れ物が多い
娘の入試があった3日間のうち、2日は忘れ物の現場に遭遇しました。
私が見たのは電車にスマホ、そしてバスに交通系ICカードという忘れ物でした。どちらも受験生の忘れ物だったようで、おそらく勉強していて落としたことに気づかなかったのだと思います。
本人、もしくは学校関係者に渡ったので事なきを得たようですが、これが受験票だったらと思うとひやっとします。
家から持ってくるのを忘れるのも防がねばなりませんが、電車やバスなどの公共交通機関も気を抜かないようにしたいですね。