産婦人科専門医の高尾美穂先生が忙しい読者の「時間がない」というお悩みを解決します。家事をアウトソーシングする方法や、多忙な高尾先生が実践する自分時間を確保するための工夫を教えてくれました。
すべての画像を見る(全3枚)読者のお悩み:仕事、家事、育児に介護…。自分の時間がもてません!
朝5時起床後、小学生2人の子育て、親の介護、家事と仕事に追われて就寝時間までほぼ自分時間はなし。夫は子どもの面倒を見てくれずモヤモヤすることも。自分時間をとるには、どんな意識が必要ですか?(Iさん・46歳)
高尾先生の回答:時間は有限。意識して時短の工夫を取り込もう
仕事や家事だけでなく、お子さんや親の世話など、自分以外のことで忙殺されている人は多いのではないでしょうか。ライフステージによりますが、自分時間をもつことが難しい時期は、だれにもあると思います。
人は自分の思いどおりには動いてくれないので、モヤモヤするのはよくあること。自分ペースでものごとを進めるのは難しいですが、時間をコントロールできるのも、また自分なのです。
相談者さんのように1人でなんでもこなせる人ほど、自分でタスクを抱え込みがちですが、家族でもできる家事は思いきって「アウトソーシング」を。夫やお子さんに家事を振り分け、担当者を決めたら自分はいっさい手を出さない、そんな思いきった改革も必要です。洗濯物をたたむ、食器を洗うなど小学生でもできる家事はたくさんあります。家族で家事をすれば全員のスキルが上がり、将来的にもプラスになることばかりです。家事をまかせられるようになれば、相談者さんの息抜きできる時間も増えるはずですよ。