53歳でスペイン留学を機にひとり旅デビューし、今では気軽にひとり旅ができるようになったというRitaさん。スペインからイタリアへのひとり旅に挑戦し、その段取りについて紹介します。フライト情報のチェック、観光名所の選定、ホテル予約、荷物のパッキング、Wi-Fi利用など、ひとり旅初心者でも安心して楽しめるポイントが満載です。
すべての画像を見る(全8枚)海外でのひとり旅の「段取り」
私のひとり旅デビューは、53歳でスペインに留学へ来るときが初めてでした。スペインでの生活を続けながら、電車やバスを使った国内の旅をこなせるようになり、知人のいる近隣国へも緊張しながら訪問できるようになりました。
小さなドキドキ旅を2年ほどくりかえし、今回ぽっかりできた3日間で「近くの国へ旅行してみよう!」と思いつきました。留学への移動でもなく、知人訪問でもなく、文字どおり「海外へのひとり旅」。在住しているスペインから飛行機で片道2時間半のイタリアへ行ってきました。そんな私の旅の段取りを紹介します。
1:荷物は極力最小限に
私の旅荷物はとても少なくいつもお決まりのリュックとポーチです。最低限の洋服類とコスメ類と貴重品。今までは念のため…と着替えやタオルを多めに用意することもありましたが「なければ現地でどうにかなる」という妥協も覚え、最低限で出発するようになりました。
ひとり旅の着替えは、見た目より軽さや暖を取るものが優先。実際に今回は冬なので、外で上着を脱ぐ機会はほとんどないですし、そもそも3日間私がなにを着ていたかなんてだれも記憶にないと思います。また荷物が軽いと旅に対する気持ちも軽くなり、私がふらっとひとり旅できるようになった要因にも思えます。
2:フライトチェック
「旅に行こう!」と思いついたときに、まず確認するのはフライト情報です。何時発か、所要時間、金額…いつも携帯アプリで検索しますが、アプリ上でチケットを購入するなんて以前は怖くてできませんでした。若い世代の人たちから手取り足取り教えてもらいなんとかこなせるように。
よく見てみると、同じ行き先でも時間や航空会社により値段が雲泥の差。早朝の時間帯で安さを選ぶか、無理ない時間帯で安定を選ぶか…私はつい前者を選んでしまいますが、そんな無理な行程を選択できるのもひとり旅ならでは。飛行機で熟睡できるタイプなので、睡眠不足は飛行中に挽回できることもわかっていました。今回も離陸のタイミングすら気づかないくらい眠りながらの旅でした。
3:行きたい観光名所をピックアップ
私が初めての土地へ行くときは、まずは有名どころを見ていきます。ネット検索で見つけた「観光地10選」などの情報をもとに、行きたい場所を選択。所在地も確認し、行く順番を想像します。美術館や教会などは見学の仕方によって所要時間が数時間に及ぶ所もありますが、私にとっては「外観だけ見ることができれば十分」と思う場所もあるので、興味がある所だけ時間をかけるようにしています。
そんな自由なひとり旅ならではの所要時間で行程を考えると、自然にどのあたりへ宿泊するのがいいかが見えてきます。
4:ホテルはアプリで検索
宿泊場所も世界中のホテルがエリアごとに検索できる携帯アプリで行います。駅近く、飛行場への移動などを考慮し、可能なら「チェックインの前後でも荷物を預けられるホテル」が理想的です。
ホテル予約は、部屋のタイプや金額で選択を狭めていきます。予算によってはドミトリー(複数人で同部屋)を選ぶこともありますが、口コミや写真はしっかり確認するようにしています。場所により宿泊客の洗濯物がぶら下がっていたり、まるで学生寮のようなところも…。また部屋の雰囲気がいいと旅の思い出もグレードアップするものなので、臨機応変に選ぶようにしています。
5:モバイル契約はせずにWi-Fi利用
今回3日間の旅行だったので、海外用のモバイル契約はせずにWi-Fiのみで生活をしました。スペインを出発したら携帯の設定では機内モードを常にONにし、現地に到着したら空港や駅などのWi-Fi環境で今日の行程を地図上で確認。
ホテルまでの経路、その後の観光場所など、検索できたマップ画面をスクリーンショットを撮り、Wi-Fiがきれた際に備えておきました。アプリによっては、一度地図をダウンロードすると回線がなくても確認できるものがあります。どうしても自分の居場所が分からなくなったら、街行く人に住所や写真を見せて教えてもらうこともありました。
6:臨機応変にプランを変更できるのもひとり旅ならでは
行程を実際に進めてみると、予想外に早く終えたり、逆になかなかたどり着けなかったりすることがあります。まだ歩けそうだから明日の分も見学しちゃおう…寒いからもう一度カフェに入リたい…予定に縛られず気持ち次第で次々変更していきます。私の旅は「街を見ること」がいちばんの目的なので、観光名所を見学し終えたらのんびり歩きゆっくりカフェする時間も必須です。
今回は1日目を終えた後に2日目の計画を見直しました。初日に見たいところがスムーズに回れたので、翌日は早朝6時発の電車でローマからフィレンツェへ行くことに。この時間だと停車駅数が多いものの片道55ユーロ(約8855円)の電車が半額近くお得でした。乗車チケットは前夜にアプリで予約できました。