一級建築士として活躍している田中ナオミさん(61歳)。夫とふたりで暮らす、家事効率を考えた住まいや「毎日忙しいけれど楽しい」と話すライフスタイルが注目を集めています。ここでは、田中さんが暮らしを整えたことで変わったというものへの意識や、ファッションに対する考え方について紹介します。
すべての画像を見る(全5枚)自分の審美眼にかなう上質なものを取り入れる
片づけを習慣にして暮らしを整えていくと、家具や家電、器や鍋、掃除道具をはじめとする暮らしまわりのものへの意識も高まり、上質なものに囲まれたくなります。
すべてはバランスなので上質なものがひとつ入ると、周辺にある間に合わせのもの、使い勝手が悪いもの、美しくないもの、素材の貧しいものは排除され、きちんと使おうと、ものの扱い方も変わっていきます。
身の回りのものは自己表現のひとつでもあるので、流行りなどではなく自分に合う上質なもの(本物)を厳選するのが正解です。自分の美意識に合うものを取り入れると面倒だと思っていた家事が楽しくなったり、自然に暮らしの一部に組み込まれて、彩りを与えてくれます。
ファッションは流行りではなく自分に合うものをチョイス
衣食住すべてが自己表現。おしゃれな人は、自分に似合うスタイルを知っていて、身の丈のものを上手に着こなしています。いつ会っても「どこで買っただろう」と思わせる、上質なものを着ている。そんな大人の感性を持っている人に憧れます。
私が好きな素材はコットンなどの自然素材。よく動くので洗濯機で洗える丈夫で手入れが簡単なものが中心です。色は明るくハッピーなもの。気持ちが上がって楽しいほうがいいから、黒色は礼服・喪服以外は持っていません。
夫は革職人でファッションが大好き。「これ似合うんじゃない?」と客観的にサジェスチョンしてくれてパソコンに画像が送られてきたりします。信頼できて正直に進言してくれる人がそばにいるといいですね。