仕事から帰宅したあとの夕飯づくりは手間がかかるし、毎日のこととなるとやる気もなくなりがち。フルタイムの会社員だった、ライフオーガナイザーのきくともさんも、子どもが小さい頃は「早く食べさせて寝かさないと…」という焦りもあって気ぜわしいものだったそう。手間を軽くし、やる気を保つために、当時から、50代の今も実践している時短料理の工夫について語ります。
すべての画像を見る(全5枚)「〇〇するだけ」の小さなおかずがあると安心
私は長くフルタイムの会社員として働き、産休・育休を経てワーママとして忙しい日々を過ごしてきました。
忙しいなかでもできるだけ手づくりでおいしい食事をつくりたいと思いながらも、帰宅してからの短時間で毎日充実した食事をつくることはなかなか大変なことでした。週末は平日にできない家事もあり、大量のつくりおきをつくる時間と労力もなかなか残っていませんでした。
できるだけ短時間で夕飯をつくりたい。そのため私が実践していたのは「〇〇するだけ!」ごはんです。焼くだけ、ゆでるだけ、冷蔵庫から出すだけ。そんなレパートリーを駆使して平日の夕飯をつくっています。
ほとんどの野菜は、焼くだけ、ゆでるだけ、蒸すだけのものにおいしい塩やドレッシング、タレなどを添えて1品として食卓に並べます。
蒸した温野菜はおいしくなるし、カボチャやレンコンは素焼きや、素揚げするだけで香ばしくおいしくなります。新タマネギやトウモロコシは電子レンジ調理で甘く立派な1品に。これだけでも日々の副菜としてかなりのレパートリーになります。
メインのおかずには発酵調味料活用がおすすめ
メインの肉や魚は下味冷凍で時短準備をしています。いちばん簡単なのは、塩麹やしょうゆ麹に漬け込んで冷凍したもの。 使うときは出勤前に冷蔵庫に移動させて解凍。帰宅後はフライパンで焼くだけ、油で揚げるだけ、オーブンでグリルするだけと、これまた帰宅後は簡単な工程でおいしく調理できておすすめです。
発酵調味料は体にいいのはもちろん、それだけ食材をおいしく柔らかく仕上げてくれる魔法の調味料です。市販のものも手軽でおいしいですが、案外簡単に自家製でもつくることができる優秀な調味料です。わが家では、塩麹、しょうゆ麹、タマネギ麹などを常備するようにしていて、下味だけでなくさまざまな料理の味つけに活用しています。