4:健康に関する行動
なにをするにしても身心の健康あってこそです。とくに50代以降は、体調の変化や健康管理についての棚卸しは必須です。
例:「人間ドックを受けた」「ピラティスを続けられた」
やはり大事なのは予防です。定期健診や生活習慣の改善をどれだけ実行できたでしょうか、ぜひ振り返ってみてください。
5:収入や支出
すべての画像を見る(全4枚)今年の収入・支出を振り返り、予算に対する実績や課題を整理しましょう。
例:「新積立NISAを始めた」「旅行で予算オーバーしたが満足」
先取り貯蓄で計画的に貯められたか、もしくは何にお金を使うと満足できたかを知っておくのは大切なことです。
6:人間関係
今年、よい関係を築けた人、または疎遠になった人との関わりを見直します。
例:「新しいコミュニティに参加した」「家族との時間を優先した」
だれともっと時間を過ごすべきか、関係を見直すべきかを明確にしておくと、来年はよりよい人間関係が築けるはずです。
7:達成できなかったこと
今年の目標で達成できなかったことはぜひ振り返ってください。それを来年以降に引き継ぐべきかを判断しましょう。
例:「旅行の計画が中止に、来年春に延期」「目標値が高すぎた、もう少し下げる」
優先順位をつけて、それを実行する。緊急ではないけれど重要なことこそ、主体性が必要で人生の変化が起きやすいと思っています。
豊かな一年にするなら、しっかり今年の棚卸しを
以上、7つの視点から今年を振り返ってみてください。そのとき頭で考えるだけでは脳には定着しません。実践のポイントは、しっかり記録することです。
まず、1~2時間集中できる時間をつくる。カフェや自分の部屋などでひとりの空間で行う。紙やノートに書き出してみる。場所と時間、道具を準備して落ち着いた環境ですることで、より深く自己を見つめることができます。書くことで体や目にも働きかけるので振り返りがより鮮明に抽出できます。
振り返りは、来年や未来を豊かにするためのものです。今年は、あまりいいことがなかったとしても、「これも勉強だ!」「ここから学ぶべきことはなにか?」と視点を変えられれば前向きに来年につなげることができます。
棚卸しのあと、「2025年のテーマ」や目標を1つに絞ると行動が具体的になります。私の場合は「やはり、疲れやすくなっている。予定を詰め込み過ぎない」というのを一年を通して意識してきましたが、それでも体調を崩す日がありました。自分を整えていくことが来年も引き続き目標です。
棚卸しは自分のこれまでの成果と未来への期待をつなぐ大事なステップです。今年を振り返り、来年をさらに輝かせる準備をしませんか?
中道あんさんの新刊『先細らない老後のために、50代のうちにすべきこと 』(扶桑社刊)は、発売中。