フランス人の「贈り物」の選び方について紹介します。年末はイベントや人と会う機会が多く、ちょっとしたプレゼントを贈るタイミングが増えることも。「日本人は小さなプレゼントの達人ですよね。フランス人はあまり小さなプレゼントは贈り合いませんが、クリスマスにはお世話になっている人に贈りものをすることがあります」と話すのは、フランス文化研究者・翻訳家のペレ信子さん。ここでは、感謝の気持ちを表すときに、フランス人が選ぶ贈りものについてレポートします。
すべての画像を見る(全4枚)自分ではあまり買わない、高級でおいしいものを少しだけ
フランスで年末にちょっとしたお礼を渡す相手といえば、頭に浮かぶのはマンションやビルの管理人さんや個人的に子どもを預かってもらっている保育ママさん、お掃除を頼んでいる人。
お金や商品券・レストラン券を渡す人もいますが食べるものをプレゼントする人も多い印象です。
クリスマスのプレゼントでよくあるのは「マロングラッセ」。上質で欠けていない大きな栗をしっかり砂糖漬けにしたマロングラッセは1個でも高価です。食べごたえがあってまるで高級羊羹か和菓子のような感じ。毎年同じパティシエのマロングラッセを贈られるのを楽しみにしていると言う人もいます。
高級ボンボン・ショコラ数個の箱づめ、フォアグラの小さな缶づめというのも定番です。
ブランドものではないおしゃれなスカーフやストール
友達や同僚にちょっとしたプレゼントとしてエルメスのスカーフ、というわけにはいきません。それでも寒い季節に相手のことを考えるとき、首に巻くものをプレゼントしたいという気持ちはフランス人も同じです。
フランスのデパートに行くと、各ブランドの店先ではなく、中央の小物売り場のワゴンにたくさんスカーフやストールが売られていることがあります。必ずしもシルクやカシミヤの高級品ではないのですが、そのなかから「彼女はピンクが似合いそう」とか「ベーシックカラーだけどヒョウ柄で驚かせよう」と贈られる相手のことを考えながら選びます。
プチプラだからこそ地味なものではなく、ちょっと個性的な色柄ものをチョイスするところがポイントです。