明るくて風通しのよい新居にするには、窓がポイント。しかし、つける場所や大きさ、種類によっては窓が逆効果になることも。6年前に家を建てたライターは、1階に大きな引き違い窓をつけて、視線や音、寒さが気になり後悔。対策が必要になりました。ほかにも、あけ閉めしない、まぶしいなどの理由で、後悔した窓が。詳しくレポートします。

窓がたくさんある家
明るい家にしたいと窓をたくさんつけたら…要らなかった窓も
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明るい家にしたくて、窓をたくさん設置

間取り図

筆者は夫と3人の子どもの5人家族。2018年に、ハウスメーカーで延床面積約32坪の家を建てました。

南西方向以外は、隣の家との距離が1mほどという環境。それでも明るくて風通しのよい家にしたいと思った筆者。なるべく多くの窓をつけてほしいと要望しました。

その結果、つけてよかった窓もありました。しかし、デメリットがあって、なんらかの対策が必要になった窓や、要らなかったと思う窓も。詳しく紹介します。

寝室と子ども部屋の大きな窓は視線、音、寒さが気になる

1階の窓の位置

わが家は2階にLDKがあり、個室は1階にあります。1階の寝室と子ども部屋の南東側に、3つの窓をつけました(上の図の青マルと赤マル)。

ただしその1m先に隣家があり、日当たりはあまり期待できません。それでも少しでも明るくなればと思い、大きめの引き違い窓にしました。

大きめの引き違い窓

この窓があるおかげで、寝室には、隣の家との隙間から、朝日がしばらく入ります。その点では満足しています。

しかし、3つとも大きな透明の窓で、目の前には隣家の壁や窓。思った以上に視線が気になり、昼間もシャッターや厚手のカーテンを閉めっぱなしに。

さすがにそれでは真っ暗なので、目隠しの窓ガラスフィルムを貼ったり、透けにくいレースカーテンに買い替えたりしました。結局、対策にお金や手間がかかることに…。

内窓をつけた引き違い窓

寝室と子ども部屋の大きな引き違い窓。後悔の理由は、視線の問題だけではありませんでした。

・レール部分が汚れやすい。サイズも大きく、掃除が大変
・窓を閉めていても、外の音が聞こえる
・冬は寒さが気になる

音と寒さの対策のため、内窓(=窓を二重窓にする)を設置しました。サイズが大きくて、費用もかかりました。小さな窓にしておけば、すべての悩みが気にならなかったはずです。

後悔の多い1階の引き違い窓。役に立っていることといえば、せいぜい換気の際にあけ閉めがしやすい、ということくらいでしょうか。